中日は11安打、5四死球、16残塁で無得点。相手の拙攻というより、ピッチャーの踏ん張りと鳥谷、良太の守りのおかげ。それにしても、よく逆転されんかったことやね。
3回裏、マートンが左中間へツーベース、平野の内野ゴロで三進すると、新井貴が詰まりながらもライト前に落として先制。この時点でこれが決勝点になるとは誰も思わんかったやろなあ。
スタンリッジは6回までヒット8本を打たれながらも粘りのピッチング。
先制してもらった直後の4回表、無死1・2塁のピンチで谷繁は3塁ファールグラウンドへのフライ。これを良太と鳥谷が追いかけ、最後は交錯しながらも鳥谷がキャッチして1アウト。高橋周を空振りの三振に仕留めて2アウト。吉見の内野安打で満塁にされるが、大島を1塁ゴロに打ち取ってピンチを逃れる。
5回にもツーアウトから和田、井端にヒットを打たれるが、堂上剛をショートゴロに討ち取ると、6回は下位打線を3人で抑えた。
7回からは筒井。先頭大島を三振に打ち取るが、荒木にストレートの四球を与えてしまう。森野センターフライで2アウトにしたところで、故障明けの福原にスイッチ。和田の打席で荒木が盗塁を決められたことで、和田を敬遠気味に歩かせて1・2塁。続く井端はサード横へ強い当たりのゴロ。これを良太がスライディングキャッチ。ボールをこぼしていたが、すぐに拾って1塁へ送球、アウト。
もし、サードが新井貴だったら…(^^;)
8回はセットアッパー復帰の榎田。先頭の堂上剛にセンターへフェンス直撃のツーベースを浴びる。谷繁が送って1死3塁。堂上直は膝元の変化球を当ててしまい1・3塁のピンチ。しかし、藤井をアウトコースいっぱいのボールで見送りの三振を奪うと、大島も外スラで三振に打ち取った。
今成のリードもよかったし、要求通りの球を投げた榎田も立派。
最終回は球児が復帰後初登板。先頭の山崎はキャッチャーフライ。しかし、外の要求に対して真ん中へ入ったボールを山崎が打ち損じたように見え、やや不安を感じた。
その不安通り、森野、和田に連続ヒットを浴びる。やっぱり、ボールがばらついていて、逆玉を捉えられている。井端には粘られた末に四球を選ばれて1死満塁。
堂上剛はストレートでバットをへし折り1塁ゴロ。新井貴がバックホームして本塁封殺でツーアウト。続く谷繁にはフルカウントから3球ファールで粘られた末にサードゴロに討ち取り、ようやくゲームセット。
振り返ってみれば、打線はマートンが3安打猛打賞の活躍を見せたものの、それ以外の打撃陣は新井のタイムリーの後はノーヒット。三振ゲッツー2つを含む3併殺で、あまりいい内容ではなかった。
これを補ったのは守り。右の吉見に対し、左のブラゼルを落として、右の良太を使ったのがよかった。それも1塁ではなく、サードに入れたのが当たった。誰のアイデアなんやろ。
これで連敗を6でストップ。スタンリッジに久しぶりの勝ち星がついただけでなく、今成も8回まで0で抑えるリードでプロ入り初勝利。
小宮山も9回に抑え捕手で出てきて、ワンバウンドを必死で前に落としていた姿がよかった。
これまで何となくチーム内がぎくしゃくしているようだったけど、この試合は久しぶりにチーム一丸になったように見えた。