藤浪の勝利への執念が福留に伝わり、延長11回にサヨナラツーラン。交流戦最初のカードの勝ち越しを決めた。
藤浪は9回まで3安打無失点の好投。伸びのあるストレートを軸にして、楽天打線を打ち取っていく。中盤以降に変化球の割合を増やしてバッターを翻弄。
延長10回もそのままマウンドに上がった藤浪。ヒットを1本打たれたものの、併殺を打たせて、このイニングも3人で抑えた。
その次の回も投げる気満々だったが、残念ながらランナーが出たことで代打を送られてしまった。
勝つまで投げてやろうという気持ちがひしひしと伝わってくる姿勢がええね。小山さんが解説してたら大絶賛やったやろなあ。
10回13奪三振、26イニング無失点継続中。延長10回にして155キロのストレート。こんなピッチャーはそう居らんよ。
元々能力が高いピッチャー。それが半月前までは、登板の度によかったり悪かったりと安定感に欠けていた。
それが突然覚醒したように、3試合いい内容のピッチングが続いている。きっと、何かを掴んだんやろね。
これからは持てる能力を100%発揮して、球界のエースを目指して欲しい。
11回表は、体調不良から復帰の呉昇桓。まだフルパワーで投げられるまでには回復していない見たいやな。
ヒットのランナーを1人出すが、守りにも助けられて0に抑えた。
打線の方は相変わらずと言いたいところだが、この日は美馬が藤浪に負けず劣らずいいピッチングをしていた。9回からは松井裕を2イニング投げさせて、一歩も退かない投手戦。
11回の攻撃も荒木、マートンが倒れてツーアウト。延長12回スコアレスドローになるかと思っていたが、ここからゴメスがヒットで出塁し一縷の望みを繋いだ。そして福留がバックスクリーン左にギリギリ入るホームラン。
膠着した試合展開のときは、やっぱりベテランの1発が必要やね。藤浪の力投が無にならんでよかった。
先ずは交流戦は勝ち越しでスタート。2連勝はウチだけですやん。なんとか弾みを付けて欲しいもんやね。