2点リードで9回裏は呉昇桓。首位返り咲きはともかく、連敗ストップで一安心と思ってたら、あっというまに逆転されてサヨナラ負け。ダメージ大きいわ。
12球団最多の21セーブの呉昇桓が打たれて負けたんやから仕方ないとは思う。呉昇桓もコンディションの悪い日がある。
それを補うのが采配なんやと思うが、詰めが甘かったとしか言いようがない。
この日の1、2番は上本、大和。相手ピッチャーは右投げの井納やのに、和田監督らしくないスタメン起用。あんまり左右病と批判されるので、敢えてこうしたんかな。これがこの試合を暗示していたようにも思える。
3点リードの8回、1死満塁のチャンスでバッターは今成。ピッチャーは左投げの林。普段の和田采配なら間違いなく代打の場面。しかし、今成にそのまま打たせて三振。続く藤井の打席も代打を送ることなく、ピッチャーゴロでチャンスを潰した。
今成に託したとか、後のピッチャーとの相性で藤井を変えたくなかったとか、色んな理由があると思うが、ここは1点でも追加して、より勝利を確実にせなアカン場面。狩野、良太をベンチに温存してたらアカンのちゃうか。キャッチャーも何のために3人体勢を敷いてるのか。
和田監督はインタビューで「8回にもう1点を取れていれば」って言ってたが、アンタが取ろうとせんかったんやろ。
そして、8回はそのままメッセンジャーを続投。登板過多の福原を休ませたかったからやと思うが、大きなチャンスを潰した後だけに、より慎重な試合運びをして欲しかった。
メッセンジャーが鳥谷のエラーから失点したのは結果論として、3連戦の初戦、連敗ストップ、記念すべき10000試合という事を考えると福原を出すべきやったと思う。
呉昇桓はコントロールがさっぱりやったなあ。長野の試合を思い出したわ。
それにしても、完璧に抑えて当たり前の選手だけに、打たれたら戦犯扱いされてしまうのが気の毒やね。
呉昇桓も調子の悪いときがある。絶対的守護神の後ろには誰もいないという考えは捨てんとアカンのかもしれんなあ。
そして、極端な守備固めもどうかと思う。9回裏の守りでゴメス、マートンを引っ込めたが、4番坂、5番俊介になって攻撃力が大幅にダウン。もし同点になった場合にどうするかというのを考えてないんやろな。
マートンに守備固めは必要やと思うけど、細やかな守備連携が必要な場面以外では、ゴメスを坂に代えてもあまり効果はないんとちゃうかな。
上位2球団が負けたことで、セリーグ全球団が借金を抱えるという異状事態。勝つことにこだわって行かんと、あっという間に最下位まで落ちるで。