楽勝ムードが能見のアクシデントで状況一変。9回に勝ち越しのチャンスを逃し、その裏マテオが打たれてサヨナラ負け。
5月の月間MVPが発表され、セントラルリーグはG菅野とDビシエドが受賞した。秋山もノミネートされていたのに、ロッテ戦の失点が響いたかな。
前日DHで結果を出せなかったキャンベルを抹消。代わって良太が登録された。
キャンベルは読売戦で来日1号を打った翌日からノーヒットが続いていた。前日もオーナーの御前試合で、3三振と内野ファールフライの4打席ノーヒット。あれを見せられたら、オーナーも無理に使えとは言えんわな。
福留を4番DHにし、中谷を7番レフトで起用した。
能見がいつも通りの安定したピッチングを見せる。5回先頭のT−岡田にソロホームランを浴びるが、その後3人をピシャッと抑え、5回まで1失点。今シーズンは味方の援護が少なく、1点に泣く試合が続いている能見だが、この日は打線が4点を取ってくれた。あとは6回を抑えれば、勝ちパターンの継投で楽勝。
ところが、6回に能見が西野のヒット、安達のツーベースで無死2・3塁のピンチを迎える。ここで内野手が能見のところに集まるろ、審判やトレーナーまでもが寄って来た。能見が指先を切ったらしい。このあとも能見は続投するが、ロメロ、小谷野に連続タイムリーを打たれて降板した。
これまで能見がどれだけ好投していようが、中盤にピンチを迎えると躊躇なく代えていた。ましてや、この日は指先から出血している状態。ロメロのところで桑原に代えるべきだった。単に能見を信用して続投させたのか、桑原の準備が出来てなかったのかわからんが、どちらにせよ後手に回ってしまったのがまずかった。
マテオが誤算。既に桑原と岩崎を使っているので、延長戦を考えるとこのイニングはマテオに踏ん張ってもらうしかない。しかし、この日はスライダーが決らなかった。
マテオに任せるしかないのだが、ベンチワークとしては、武田の初球に送りバントを決められた直後に、間を取りに行った方がよかったと思う。満塁になってから行ったところで、踏ん張れとしか言いようがないやん。
まあ、たまたまマテオの調子が悪かっただけと思いたい。次は頑張って抑えて欲しい。
6回、9回にショート糸原が捕っていればという打球が多かった。あと半歩の違いと言うところか。もうちょっと球際に強かったらと思う。9回は大和を守備固めに入れてもよかったんちゃうかな。
打線は初回に満塁から原口がゲッツー崩れで1点を奪う。4回には中谷のスリーランが飛び出して、リードを広げた。しかし、8回までヒットを打ったのはその2イニングだけ。2番手赤間に代わってからは4イニング連続で三者凡退のイニングを作られた。
パリーグの投手起用の特徴なんやろか、ピッチャーの調子がよければとことん引っ張るが、悪いと見ればさっさと継投に入る。日ハム戦でもこういうのがあって、2番手以降を崩せなかった。交流戦ではここら辺りの対策も必要だと思う。
この試合では9イニングのうち、7度も糸井、福留のところでイニングが終わっている。
特に福留は22打席連続ノーヒット。その存在感で四球をもらう打席も多いが、福留に繋ぎを期待している訳ではない。4番とキャプテンの両方の負担で疲れが出ているのかもしれない。調整の時間を与えるためにも、しばらくベンチスタートでもいいかもしれない。
糸井もこの日は外野に打球が飛ばなかった。糸井の場合は休養させるほどではないと思うが、楽な気持ちで打てる打順にした方がよさそうやね。
いろいろ書いていて気がついた。やっぱりこの試合はベンチワークがよくなかった。当たったのはスタメン起用した中谷がホームランを打った事だけ。そこ以外は判断が遅れたり、手を打たなかったのが敗戦に繋がったように思う。