勝てると確信してからの同点劇と延長サヨナラ。2日続けてこんな試合を見せられるのは辛いわ。
広島が強すぎて歯が立たないという訳ではない。破壊力がある打線の広島と、リリーフ陣が充実している阪神。特長は違うものの、チームの総合力はほぼ互角だと思う。実力が拮抗しているだけに、地の利であったりミスやアクシデントが試合を左右することになる。
8回に福留が菊池の大きなレフトフライを捕れずにスリーベースにしてしまった。ズムスタのレフトは複雑な形状なので、風向きがおかしくなるんかなあ。いっそのことホームランだった方がよかったかもしれない。ランナーが3塁に出た事で、マテオだけでなく守っている野手も追い込まれてしまった。丸の内野安打で1点が入ったものの、まだ2点リードで1死1塁。ここも冷静に考えれば大きなピンチではない。余裕がなくなり浮き足立った結果、一気に同点に追いつかれたんやと思う。
ブルペンもこの日は苦しかったようやね。9回はドリスに任せる訳だから、8回、松山、新井、安部と続くところを細かい継投で乗り切る事も出来た筈。多分ドリスが前日の指のアクシデントで使えなかったので、思い切った継投が出来なかったんちゃうかな。延長に入ってもドリスは出番なし。点を取って抑えたら勝つんやから、一番信頼出来るピッチャーを延長12回を見越して温存する事はありえない。
岩田は復帰後最高のピッチング。ランナーを出しても粘りのピッチングで、2回の中谷のソロの1点を7回途中まで守った。勝ち投手にしてやりたかったなあ。それでも、岩田が本来のピッチングを取り戻したのは、本人にもチームにも朗報だと思う。
こんな負け方で霞んでしまったが、中谷が大台目前の19号ホームランを放ち、鳥谷もこの日2安打で2000本安打まであと2本に迫った。3戦目では勝利に繋がる活躍を見せて、大台も記録もあっさり達成して欲しいもんやね。