前日に読売が負けて、ペナントレース３位が決まっていたからか、選手を贅沢に使って消化試合モード。しかし、予定外の延長戦になってしまい、保険で残していた選手も起用するドタバタ振り。矢野監督らしい甲子園最終戦だった。
長い事野球を見ているが、ベンチ入り選手を全員使った試合は初めて見た。９回表が終わった時点でベンチ入り選手はピッチャーの才木とキャッチャーの栄枝だけ。このまま勝っていれば問題は無かったが、ケラーが逆転されてしまう。裏の攻撃で打線が粘りを見せ、ケラーの代打栄枝が同点タイムリーを打って延長戦に突入。１０回から才木が登板したので、控え選手が誰もいない事態になった。
誰かがケガをしたり、退場になったら、その場で没収試合になる。そうなると、この試合の記録はすべて取り消され、湯浅の最優秀中継ぎも消えてしまう。結局１２回まで戦えたが、よくも３イニング何事もなかったものだと思う。
高寺がこの日もツーベースを放って、先制点の足掛かりを作った。本人は本塁突入でアウトになってしまったが、その後中野が繋いで１点を奪う事が出来た。ラッキーボーイ的な何かを持っているような気がする。ＣＳでも活躍してくれる事を祈っている。
ベンチ入りしたものの出場予定の無かった栄枝が、想定外の試合展開になって代打でプロ初打席を迎える事になった。そして、粘った末にライトへ起死回生の同点タイムリーを放った。初打席、初ヒット、初タイムリーおめでとう。
湯浅が４回を無失点に抑えてホールドを獲得。これでＨＰが４５になり、Ｄロドリゲスと並んで最優秀中継ぎを獲得した。今シーズンは湯浅がいなければ、３位に食い込む事は出来なかっただろう。１年間ありがとう。ＣＳも期待している。
クローザーで登板したケラーが、１点差を守れず３失点。開幕戦を思い出させるような内容だった。中継ぎとしては悪くはないが、クローザーに回ると打たれてしまう。岩崎もピリッとしない。ＣＳでは誰をクローザーにするんだろう。湯浅？藤浪？
近本が中野から盗塁王を奪還。中野は去年より盗塁数が減った。盗塁死が多かったのは、読まれていたのかな。２人ともＣＳではどんどん足でかき回して欲しい。
青柳が防御率、勝利数、勝率の３タイトルおめでとう。シーズン終盤は足踏みをしたが、なんとか踏ん張れたという感じだった。Ｇ戸郷もへばってきてたしね。しっかり調整してＣＳに臨んで貰いたい。
開幕ダッシュに失敗して、一時は勝率１割を切った状態からの３位滑り込み。勝率５割を切った状態で日本一を争うのはどうかと思うが、そういうルールなので仕方ない。せっかくチャンスを貰ったのだから、なるべく長く試合を見せて貰いたい。
