８回裏、無死２塁のピンチ。田中のバントを坂本が拾ってサードに投げる。余裕でアウトと思いきや、タッチプレーを焦ったのか、佐藤輝がこれを落球。ピンチが広がり、ここから村上が３点を奪われて逆転負け。
この日の村上は７回まで５安打１失点。８回に先頭の岡林にツーベースを打たれ、この日３安打されている田中を打席に迎えた。その田中に中日ベンチはバントのサイン。それだけでもラッキーなのに、田中のバントはキャッチャー前の失敗バント。これでピンチを切り抜けられたと思った瞬間に出た佐藤輝の落球。村上が落胆して崩れるのも仕方ない。
佐藤輝はこの日２安打したとは言え、相変わらずの低打率。普通に考えれば、この時期に打率２割の選手を５番に使っているのが不思議だ。看板選手だから使って貰えていると思われても仕方ない。それに加えて守備の拙さが目立つ。この日のエラーは慣れない地方球場だからとか、バウンドが不規則だとか、そんな言い訳は通らない。キャッチャーからのノーバウンド送球。それもタッチするのに最適なコース。これを落としているようでは野球にならない。岡田監督はキャッチボールと言い放っている。
阪神タイガースは伝統的に守備が下手な選手はなかなか１軍で使って貰えない。特に内野は守備の名手を多く輩出している。
それなりに打つが、守備に難があって消えていった選手はいっぱいいる。今のままでは佐藤輝もそういった選手になってしまう。もっと守備への意識を高めて欲しい。
