虎談巷説　阪神タイガース的日常

御年４９歳の山本昌。金本や下柳が果たせなかった５０歳現役を実現して貰いたい。
そのためにもこの日は山本昌にとって大事な試合。ひょっとしたら引退を掛けていたかもしれんね。
自分としては山本昌に捻られて、リリーフ陣を打って逆転勝利というのが理想やったんやけど、そのリリーフ陣を打てんかったらどうしようもないわな。

能見は３回までパーフェクトピッチング。追い込まれる前に打ての指示が出ていたのか、早打ちで助けてくれていた。
ところが、打順が１回りしてからは低めの変化球を見られるようになってしまい、そこから崩れ出す。

４回、荒木に初ヒットを打たれ、盗塁を決められるものの、ルナから通算１０００個目の三振を奪ってツーアウト。
しかし、ワイルドピッチでランナーが３塁へ進めてしまうと、平田、森野に連続四球を与え満塁とし、藤井にタイムリーを打たれて２点を失う。

いつもはポーカーフェイスの能見だが、ワイルドピッチの辺りから機嫌が悪そうな顔をしていた。
直後の堂上直のピッチャーゴロでは、何かに怒っているように１塁へピシッと速い球を投げていた。

打線は初回、先頭の上本がヒットで出塁。大和の打席の初球に盗塁を決めると、すぐさま送りバントで３塁に進塁する。試合開始から僅か４球で１死３塁のチャンス。
しかし、鳥谷のセカンドゴロで上本が本塁でアウトになり得点出来ず。
その後は毎回のようにランナーを出すものの、山本昌の術中にはまってしまった。
山本昌は５回無失点で勝ち投手の権利を持って降板。

６回、２番手祖父江からエラーとヒットで無死１・２塁のチャンス。
理想通りの展開だったが、新井が三振、代打今成もレフトフライに倒れ、鶴岡も三振でこの回も得点出来なかった。
まだ回は浅かったが、鶴岡のところで関本を出して勝負を掛けてもよかったんちゃかな。

直後の６回裏、能見は先頭の平田を四球出すと、森野のヒット、藤井への四球で無死満塁のピンチ。ここで小笠原にタイムリーを打たれて１点を追加され、ここでノックアウト。
その前の攻撃で能見まで回っていれば代打を送るところだった。気持ちの切り替え出来んかったんやろなあ。

後を受けた歳内はよく頑張った。高橋周をセカンドゴロに打ち取ってホーム封殺。谷繁への押し出し四球は残念やったけど、続く大島をピッチャーゴロでホームゲッツーにして最少失点で切り抜けた。

４点差になったがまだ攻撃は３回ある。しかし７回を三者凡退に抑えられると、その裏筒井が２点取られて万事休す。
筒井はここのところしっかりと抑えてたのになあ。沈滞したムードやったから、それに引きずられてしもたかな。

来週の読売戦を前に、ここはどうしても３つ勝っておきたかったところ。なんとか残り２試合を勝ったとしても、読売が負けてくれんことにはなあ。