エラーが記録されない守りのミスの連発。慣れたポジションなのに、何故こういう事が起こるのか。取られた３点がすべて藤浪の自責点になった。藤浪も自身３連勝で乗って行きたかっただろうし、チームも勢いを付けたいところだったのに残念な試合になった。
マルテが復帰後初のスタメン。長く１軍から遠ざかっていたマルテに何を期待しているのだろうか。今はロハスの方が旬だと思う。おまけに、これでまた大山をレフトで起用。大山サード、佐藤輝ライト、島田レフトでいいと思う。
５回、近本が打球判断を誤り、なんでもないセンターフライをスリーベースにしてしまった。
先制された後、せっかく同点に追い付いたのに、また勝ち越されてしまった。近本は以前にもイージーなフライを落球した事がある。近本は守備が下手な訳では無い。足が速く守備範囲が広いので助けられているのだが、珠にとんでもないミスを犯してしまう。当然、外野なのでミスした影響も当然大きくなる。
６回無死１塁で佐藤輝がサードゴロを弾き、打者走者はアウトにしたものの、１塁ランナーンナーをセカンドに進められてしまった。アウトを取っているのでエラーにはならないが、この後ヒットと藤浪のワイルドピッチで追加点を献上することになり、徐々に試合の流れが読売に傾いていった。
佐藤輝もエラーが多い。佐藤輝の場合はポジションを固定していないことも影響しているのだと思う。
７回には２番手アルカンタラが炎上。２点を取られて、２死ながら尚もピンチが続いている状況で、岡本のポップフライを近本と中野がお見合いしてヒットになり、ダメ押しの２点を追加された。
どちらも固定されたポジションを守っているのだから、しっかり連係しなければならない。なまじ二人とも守備範囲が広いので起こってしまったのだと思うが、どちらが優先するのかは決めておいて欲しい。
７点を取られたとは言うものの、そのうち４点はミスでの失点。おまけに５、６回のミスが無ければアルカンタラを起用する事もなかっただろうから、７回の炎上もなかったかもしれない。
控え選手ならまだしも、レギュラーの中心選手が次々とこんな守備をするのが情け無い。阪神がエラーやエラーにならないミスを半分に減していれば、２００５年を最後に優勝していないと言う事はあり得ない。毎年、補強ポイントは大砲だとか、投手力だとか言っているが、本当に補強すべきは守備だと思う。これは選手だけでなく、コーチにも言える。守り勝つチームになることが、優勝への近道だと思う。
打線は僅か４安打。５回以降は一人のランナーも出す事が出来なかった。同点に追い付いた後にミスから勝ち越されて、一気に反撃の機運が萎んだように見えた。ランナーが出ないからベンチも動きようがなかったで済ますのではなく、ランナーを出せるようにベンチが動いて欲しい。
点が入ったのは４回の近本のソロホームランだけ。そういう意味では近本は攻撃では貢献したように見えるが、ミスで失った点数とは見合わない。
読売との甲子園最終戦は、この鬱々とした気分を晴らすような、見事な試合を見せて貰いたい。
