相手先発の球威が落ちて来たところを攻めて逆転勝ち。主軸の活躍、そしてベンチの読み、それらが見事に噛み合った。
伊藤将が11安打を許す乱調。いつもと違って、ボールが高目に浮いていた。それでも、大崩れすることなく、6回2失点で試合を作った。青柳や西にも見習って貰いたいものだ。要所をしっかりと押さえた事と、無四球だった事がよかったのだろう。
打線は柳の前に6回まで僅か2安打に抑えられたが、7回に大山がツーベースを打つと、坂本のタイムリーで1点を返した。8回には2死1塁からノイジーがレフト前ヒット。するとここでまた甲子園の魔物が登場。大島が2日連続でファンブルして1・3塁とチャンスが広がる。そして、大山、佐藤輝の連続タイムリーで逆転した。
岡田監督の読みでは、中日は柳を引っ張るだろうと予想し、球威が落ちてくる終盤が勝負と考えていたらしい。成り行きではなく、きちっとしたゲームプランがあっての逆転勝ち。今シーズンは苦手ピッチャーに負け続ける事はなくなるかもしれない。
坂本がスタメンの試合は8試合全勝。リードもよければ、打つ方でも活躍してくれていて、規定打席には到達してないが、打率は.370。木浪も.348と好調で、相手にとっては恐怖の下位打線になっているのが全勝という結果になっているのだろう。