３回終わったところで９−２と大差でリード。久し振りの大量点に喜びながらも、心の片隅ではバカ試合になりそうな予感がしていた。
強風が荒れ狂う横浜スタジアム。風に助けられたラッキーヒットや近本の満塁弾などで、序盤に９得点を奪った。一方、守りでは２回に伊藤将のストレートの四球やショート木浪のエラー、４回には佐藤輝のエラーから３点を奪われ、相変わらずミスが失点に繋がっていた。
それでも点差が開いていたので安心していたら、５回に伊藤将が炎上。この日は球が高かったのを球威でカバーしていたようだが、疲れが出て来たのだろう。佐野のタイムリー、京田の満塁走者一掃のツーベースであっと言う間に２点差に詰め寄られた。
そして８回裏、この日は岩崎が先にマウンドに上がった。ここまで来たら２点差でも大丈夫と思っていたら、１死から桑原にストレートの四球を与、続く蝦名にツーランを打たれて同点。次のバッターを抑えて２死までこぎつけるが、ここで筒香を迎える。嫌な予感がよぎる。２球見逃しのストライクで追い込み、３球目にアウトコースへ１球外すはずがコントロールミスでど真ん中に投げてしまった。これを完璧に捉えられ、ライトへ逆転ホームランを打たれてしまった。代わった岡留も牧にホームランを打たれてダメ押し。悪夢のような８回だった。
敗因は色々とある。不用意な四球、内野のエラー、４回以降無得点だった打線など。しかし、一番の敗因は強風への対応が出来なかった事ではないか。あれだけ風が強ければ外野守備や、ピッチャーの投球に影響が出る。５回以降、外野の頭を越される場面を何度か見たが、試合中盤に入っているのだから、風を計算した守りをして欲しかったし、投手陣もゴロアウトを取る意識で投げて欲しかった。
これで首位陥落。この時期の順位は特に重要ではないだろうが、セ・リーグは混戦状態なので、連敗が続くと、あっという間に最下位にまで落ちかねない。何とか連敗だけは避けて、このカードを勝ち越してもらいたいものだ。
