福留が左膝の半月板のクリーニング手術で全治3ヶ月以上との事。和田監督はシーズン終盤に戻ってこれる様な事を言っているが、治ってからのトレーニング期間を考えると今季は絶望的やろなあ。
開幕後の短い期間だったが、打撃での勝負強さだけでなく、守備走塁の面でも流石は福留と言うところを見せてくれた。年間通してチームに貢献できるように、しっかりと治して貰いたい。くれぐれも城島の轍を踏むようなことだけは勘弁して欲しい。
交流戦に入ってから、パリーグ各チームのエース級ピッチャーを攻略してきたが、今回の相手は7勝無敗のマー君。
相手投手が調子を掴むまでの間に攻略するというのがこれまでのパターンだったが、流石はマー君、なかなかつけいる隙がない。
しかし、3回に先頭の西岡がヒットで出塁すると、大和が送って1死2塁。ここで鳥谷が、変化球が高めに浮いたところを捉えて、左中間へのタイムリーツーベースを放ち先制すると、続くマートンも高めのストレートを右中間へ運び連続タイムリー。
数少ない失投を捉えて集中攻撃で2点を奪ったのはお見事。この後マー君は再び立ち直り、5回1死3塁のチャンスも鳥谷、マートンがリベンジされたので貴重な2点になった。
スタンリッジは楽天打線を6回まで散発4安打に抑える好投で、このリードを守る。
ところが、7回先頭の嶋に左中間を破るツーベースを打たれると、鉄平にはセンター前に弾き返されて、無死1・3塁のピンチを迎える。続く代打銀次のレフト前にポトリと落ちるヒットで1点を失った。打ち取っていたのにアンラッキーやったなあ。
スタンリッジは続く松井稼をショートゴロに仕留めたところで降板。雨の中のピッチングで、いつもより消耗するのが早かったんかもなあ。
このピンチに加藤がマウンドに上がり、まずは代打中島を3球三振。聖沢も簡単に追い込む。流石は加藤と思った瞬間、3球目の低めのストレートをセンターに弾き返された。大和が後ろにやるまいと追いかけるものの、ボールは大和のグラブの先に当たって左中間に転がり、1塁ランナーまで還って逆転のスリーベースとなってしまった。
後になって考えてみると、調子に乗ってポンポンとストライクを取りに行き過ぎたかな。聖沢をここまで3打席、変化球で打ち取っていた。裏をかいてストレート勝負したのがかえって裏目に出た。
いったんは逆転を許したものの、7回には鳥谷のタイムリーで同点に追いつくと、8回は藤井のタイムリーで逆転。1点リードで9回の守りを迎え、マウンドには久保。
久保は、この日3安打の鉄平を外角のスライダーで空振りの三振に打ち取ってまずまずの内容。パリーグのエースを次々と撃破して、首位読売とついに0.5差。そんなことを考えながら見ていた。
ところが、銀次にレフト前ヒットを打たれて同点のランナーを出すと、続く松井にライト線へ打たれる。俊介がクッションボールを処理するときに雨ですべってしまったことで、1塁から銀次が一気にホームインして同点に追いつかれた。
更に代打島内に前進守備の左中間の頭を越すスリーベースを打たれて逆転されてしまった。
ここで久保は降板。自分はクローザーを途中降板させるのには大反対。信頼して使うんやったら心中するくらいの気持ちで続投させなアカンし、不安があるんやったら調整期間を与えるとか、配置転換をするべきやろね。
ボイヤーの入団で終盤の投手起用がどう変わるかはわからんが、久保をクローザーとして使い続けるつもりなら、いったんファームに落として再調整させた方がいい。
1点差ならまだまだ試合がどう転がるか分からないところだったが、代わった筒井が聖沢にライトへツーランを打たれてとどめを刺された。
9回途中から登板するなんて考えてもなかったやろし。準備も気持ちも十分でない状態で出てきたんやろからしゃあないわな。
ほぼ勝利を掴んでおきながらの逆転負けは痛かった。試合のなかった広島以外、全球団が負けたのが救いかな。
それにしても、マー君は運も持ってるわ。やっぱり神の子やなあ。