試合前から福留がなにかやりそうな気がしていたが、その通りの結果を出してくれた。台風接近で3試合出来るかどうかわからない状況。このホームランがファーストステージの明暗を分けるかもしれない。
赤く染まった3塁側スタンド。去年はその光景に衝撃を受けたけど、今年はそうも驚かなかった。見慣れたせいなのかな。
まずは先発投手の発表で球場がどよめく。
広島先発は意外にも中4日でマエケン。雨で第3戦を消化できない可能性があるので、とにかく初戦を取りたいという考えやったんやろなあ。
こっちは大方の予想通り、甲子園大好きなメッセンジャー。
キャッチャーは両チームとも経験を重視してベテランを起用。広島は石原、阪神は藤井。
しばらくしてスタメンの発表。1番にサード西岡を起用。上本を2番、大和を8番に下げた。
レギュラーシーズンで機能していた1、2番コンビをばらすのはどうなんやろ。西岡も久し振りのスタメンなので、打順をいじらずに7番に入れた方がよかったんちゃうかな。
メッセンジャーは初回、2死からロサリオ、エルドレッドにヒットを打たれるが、続く松山をファーストゴロに打ち取って、無失点での立ち上がり。
2回には先頭の梵にヒットを打たれるも、下位打線から3者連続三振を奪い、徐々にペースを上げていった。
打線は、中4日で疲れが残っている筈のマエケンから毎回ヒットのランナーを出すが、ランナーを出すとパワーを上げるマエケンから得点することができない。
ランナーを置いてゴメスという場面が3度あったが、いずれも打ち取られた。徹底的にマークされてたんやろね。
打順の入れ替えで、西岡、大和が機能しなかったことも原因やったと思う。
5回が終わったところで0−0の投手戦。こういった展開では一発が試合を決めることが往々にしてある。それが6回裏に起こった。
マートンが三振に倒れて1死。打席は福留。カウント3−0から1球ファールの5球目。ちょうどマエケンの100球目のストレートを一閃すると、打球はセンターへ。そのままバックスクリーンに吸い込まれるように入った。
福留は完全に復活したみたいやな。コンディションさえよければ、当たり前のようにこういう働きをしてくれる選手。シリーズ男になってくれる事を期待してるで。
メッセンジャーは6回以降ノーヒットピッチング。8回を4安打無失点に抑え、9回呉昇桓に直結。
呉昇桓も気合い十分で、クリーンアップ3人を3者連続三振に打ち取って、1点差を守りきった。
ヒーローインタビューはもちろんメッセンジャーと福留。ほんまに頼もしいわ。
甲子園でのクライマックスシリーズで初勝利。
これをきっかけに、短期決戦に弱いというジンクスを打ち破ってもらいたい。
8回に福留へのワンポイントで江草が登板。1塁側スタンドからも大歓声。1軍に上がってたの知らんかったわ。