０−０で迎えた延長１２回表２死１塁。福原が鈴木誠をセンターフライに打ち取った。この瞬間、阪神の負けがなくなり、ファイナルステージへの進出が決まった。
引き分けになれば阪神の勝ち抜けが決まる事は試合前から知っていたが、引き分けが決まった時点でコールドゲームになるとは知らんかった。
今シーズン、今ひとつピリッとしなかった能見が、これこそエースというピッチングを見せてくれた。
能見だけではなくバックもしっかり守った。
マートンがエルドレッドの大飛球を背走してキャッチ。
大和がヒットエンドランでサードを狙った梵を刺す。
１死満塁のピンチで鈴木誠をサードゴロ、本塁封殺。続く會澤をインコースのストレートでズバッと見送り三振。
菊池の盗塁を途中からマスクを被った藤井が刺す。
第１戦に引き続いて、この試合も１点もやらないという強い気持ちでプレーをしてくれた。
能見は８回まで５安打無失点。昨年のクライマックスには登板することなく敗退した事、今シーズンの成績、色んなものを全部まとめてリベンジした。
９回から呉昇桓が連投。延長に入って、１０回もそのまま続投。そして１１回に和田スパイス炸裂。１１回も呉昇桓をそのままマウンドに送った。勝負手ではあったが、禁じ手でもあるこの決断をよく下したもんやと思う。
呉昇桓は期待に応えて３イニングを無失点に抑え、福原にバトンを渡す。
福原は、２死からヒットを１本許すも、最後のバッターをセンターフライに打ち取った。
広島の方も大瀬良が好投し、會澤が上本、鳥谷の盗塁を刺すなど、堅い守りを見せた。
ノムケン退任が決まり、昨シーズン果たせなかった日本シリーズ出場を決めて、監督を胴上げしたいという強い気持ちで結束していたんやろと思う。
お互いに一歩も退かない戦い。素晴らしい試合にやった。
さあ、念願のクライマックスファイナルへ進出。
ちゃっちゃと４つ勝って、甲子園に帰って来てもらいたい。
