久し振りの現地観戦。球場外周のウル虎の夏のイベントを楽しんできた。試合の方は盛り上がりに欠ける結果に終わって残念。
不振の続く藤浪のために、敢えて鶴岡をスタメンで起用。原口の休養を兼ねての采配。藤浪のピッチングは見るべきものがあったが、前日までの打線の勢いは止まってしまった。
藤浪が初回、平田にスリーランを打たれて先制を許す。しかし、取られた点はこれだけ。小気味好く三振を奪い、７回を３失点、１３奪三振の好投を見せた。連日爆発していた打線は、この日は不発に終わる。５回の２死満塁も藤浪に打席が回り、見逃しの三振でチャンスを逸する。６回に荒木、緒方が作ったチャンスで福留の内野ゴロの間に１点を返すが、中日の小刻みな継投にかわされて反撃はここまで。
好調の原口を外して鶴岡を起用したことについては言及しない。チーム内の課題に優先度があって、藤浪の復調を最優先にしたんやと思う。原口に休養を与えることも出来て、一石二鳥と考えたんやろ。
打線の厚みはなくなるが、藤浪−鶴岡のバッテリーで最少失点に抑えて、守り勝ちするゲームプランやったんちゃうかな。
それがいきなり初回に破綻する。
藤浪が２者連続三振と上々の立ち上がりを見せる。エルナンデスにはヒットを打たれるが、ビシエドは三遊間へのボテボテのゴロ。ショート北條が処理しようとしているところに、良太が横からボールをかっさらって、ボールを握れずに内野安打にしてしまう。北條に任せていれば何でもないショートゴロ。これも内野のコンビネーションの問題なんかな。藤浪のためにも記録をエラーにしてやって欲しい。
その直後に平田に一発を浴びて３点を先制された。これは藤浪の失投。ストレートが真ん中に入ってしまった。浜風がやや強めだったのも不運やった。
藤浪は、２回以降は完璧なピッチング。最後のイニングの７回には良太のエラーと振り逃げで２死１・３塁のピンチになるが、ここも森野を歩かせて満塁策を採ると、大島から三振を奪って踏ん張った。７回は１イニング４奪三振の珍記録となった。
負け投手になってしまったが、内容はよかった。次こそは勝利投手になってもらいたい。
打線は中日先発伊藤の前に４回までノーヒット。５回に福留のヒット、北條四球で２死１・２塁となったところで、鶴岡に代打原口を送った。
この采配は疑問が残る。中盤に入ったので点差を詰めておきたいと思ったんやろうけど、藤浪を立ち直らせるために鶴岡を起用したんやから、そのまま打たせたらよかったと思う。この試合は藤浪にやるぐらいの腹をくくった采配をして欲しかった。
それに、当たっている原口とまともに勝負をしてもらえる筈がない。だったら思い切って藤浪に代打を送るとか、そのまま打たせるとしてもネクストに鳥谷か狩野を出しておくべきやったんちゃうかな。
結局原口が四球で出塁し、藤浪が打席に立って見逃し三振に倒れた。
６回、荒木のヒット、江越の代打緒方のツーベースで１死２・３塁として、福留のショートゴロで１点を返す。なおもランナーが２塁に残るが、ゴメス三振で１点止まり。
その後も毎回先頭バッターがヒットで出るものの、中日の継投の前に後続を断たれて得点できなかった。
原口が５番に居ないだけで、ここまで打線が脆くなってしまうのかね。ゴメスはこの日４タコ。江越も併殺を含む２打席凡退で、代打を出されてしまった。クリーンアップで返す形が崩れるとどうにもならんね。
所詮は打線なんて水物。先発投手が計算通りに勝てるようにする方が重要。藤浪のピッチング内容がよかったので収穫はあったと思う。
