既にアメリカ行きは決まっているので決勝戦とは言っても調整試合。野手の調整はうまくいったようだが、中継ぎ投手陣には課題が残ったなあ。
先発の大隣が先頭打者ホームランを浴びて、まさかこの前の試合の逆パターンになるんやないかと不安がよぎったが、その後は何もなかったように三者連続三振に仕留めると、２回も四球は１つだしたものの、２奪三振とキャッチャーファールフライに抑えた。
日本の打線は長野、松井稼の１・２番コンビ、阿部はＤＨ出場、中田を６番に上げ、７番は不調の角中、８番にここまで出番が少なかった炭谷を捕手で起用。明らかに勝ちに行くというより調整の意味合いが強いスタメンだった。
１点ビハインドの２回、先頭の阿部に待望の一発が出て同点に追いつくと、四死球と内野安打で１死満塁と攻め、松田のタイムリーで逆転に成功。更に長野が満塁走者一掃のツーベースを放ち、５−１と突き放した。とどめは阿部、打者一巡して２死１・３塁の場面、代わったばかりの２番手投手から２打席連続となるスリーランで８−１とした。
阿部はバッティングそのものはちょっと前から戻り始めていたが、ようやく本来のバッティングを取り戻したようだった。リードを考えなくてよかったのでバッティングに集中できたのかもしれない。
このまま２試合連続のコールド勝ちとなるかと思われたが、打線はこの後お休み。６回に松田のツーベースが出るまでノーヒットに抑えられた。どうもタイミングを合わずに苦労しているように見えた。
投手時は大隣が３イニングを無失点で抑えると、その後を澤村、田中、今村が１イニングづつをピシャリ。マー君は打者３人に対して２奪三振と１塁ファールフライ。完全に調子が戻ったようで、相手をまったく寄せ付けないピッチングだった。
安心して見ていられたのはここまで。ここから日本代表の不安材料が出た。森福、山口、涌井が炎上し、楽勝ムードが吹っ飛んだ。
７回から登板した森福。ピンチの場面じゃないと楽しくないと言っていたらしい。調子に乗って軽口叩いたらアカン。
先頭バッターを四球で出すと、続くバッターにツーベースを打たれ、その後内野安打と犠牲フライで２失点。試合の流れが相手に行ってしまった。きっと野球の神様が怒ったんやで。
８回に投げた山口、涌井も悪かった。山口はいきなりヒットと四球でランナーを溜めると、内野ゴロ２つの間に１点を失い、更にタイムリーを打たれて２点目を取られたところで涌井にスイッチ。涌井も流れを止められず、先ずツーベースを打たれて２・３塁にされると、そこからタイムリーを打たれて２点差にまで迫られた。一発がでれば逆転されるところまで追い詰められたが、次のバッターを三振に取ってようやく反撃を終わらせた。
この３人はアメリカへ行かんでよろし。でも限られた戦力やもんなあ。決勝ラウンドでどう使うのか難しいところやね。次の大会の時は、決勝に行く前に選手を入替え出来るようにしとかんとアカンのちゃうか。
その裏、２死２・３塁から長野が２点タイムリーを打って、再び突き放す。この２点が後で大きな意味を持つ。
長野はこの日５打点。ここで点が欲しいというところで、きっちりと決めた。これがきっかけになって当たりがもどればええね。
９回、抑えの牧田が登板。幸先よく先頭バッターを三振に打ち取ったが、流れは向こうに傾いたまま。内野安打とヒットで１死１・２塁となり、迎えるはＡジョーン。
この回から相川がマスクを被ったが、桑田が言うには相川の代わり端に失点するパターンが続いているらしい。要らん予言をせんといてくれ。
牧田はこのピンチでＡジョーンズをセカンドゴロに仕留める。ゲッツーこそ取れなかったがツーアウトまでこぎ着けた。
長野の２点があったからこそ、３塁ランナーはやむなしの守りができたんだと思う。
そして、最後のバッターは三振で締めくくった。
後ろの投手はともかく、野手については長野、阿部に結果が出てよかった。
とにかくあと２試合。総力戦で頑張って貰いたい。
