田中と佐々木の二択と思われていた今年のドラフト。なかなかどちらの名前も出て来ない中、ようやく阪神の1位指名発表。大山の名前が告げられてずっこけた。
阪神の1位指名は白鴎大の内野手、大山悠輔。ドラフト当日まで検討して、補強ポイントは若手野手という考えに至ったらしい。
佐々木は1巡目にどの球団も指名していなかった。一本釣り出来たのに、あまりにももったいない。今年はピッチャーが豊作と言われていて、田中、佐々木を外しても有望なピッチャーを獲れる可能性が高かった。
第1次戦力外通告でピッチャーを大量解雇したし、岩崎をセットアッパーに配置転換したので、1位は即戦力の先発投手、2位以下も素材型の投手を中心に指名すると思っていた。しかし、前日のラジオで吉田義男さんが「内野手が少ないので、内野手を一杯とって欲しい」と言ってたり、中谷が秋季練習でサードにコンバートされたりと、内野手指名の伏線はあった。どんでん返しではなく、最初から野手狙いだったのかもしれない。あまりにもスポーツ紙が田中、佐々木と騒ぐので、それを隠れ蓑にしたんかもなあ。
ドラフト獲得選手
1位 大山悠輔(21) 内野手 白鴎大 右投右打
2位 小野泰己(22) 投手 富士大 右投右打
3位 才木浩人(17) 投手 須磨翔風高 右投右打
4位 浜地真澄(18) 投手 福岡大大濠高 右投右打
5位 糸原健斗(23) 内野手 JX−ENEOS 右投左打
6位 福永春吾(22) 投手 四国IL徳島 右投左打
7位 長坂拳弥(22) 捕手 東北福祉大 右投右打
8位 藤谷洸介(20) 投手 パナソニック 右投右打
それにしても、目玉と言われていた選手は皆無。1位の大山以外はほとんど名前も挙がってなかった。大山を1位指名したことで、A評価の選手をすべて抑えられ、2位以下は指名順の関係で後手に回ったという印象だった。いかに有望株を獲るかという点では、今年のドラフトは失敗だったと思う。
ただ、昨年のドラフトも2位以下は疑問符の残るような選択だったが、その中で青柳が頭角を現したし、来年に期待出来る選手も多く育った。今年選択された8人からもそんな選手が出て来て貰いたい。