金本が緊張気味に開会の挨拶をして始まった2012年ドラフト会議。
1985のドラフトで清原の抽選に外れて以来27年間、1位抽選12連敗の暗黒の歴史に和田監督が終止符を打った。直後の会見の「当てるとは思ってなかった」には笑った。こっちも当てるとは思ってなかったもん。
大谷のメジャー宣言で藤浪への指名が集中するかと思っていたが、読売と日ハムが独自路線で指名したのと、東浜や森などに分散したことで、藤浪の指名は阪神、オリックス、ヤクルト、ロッテの4球団。当初7球団とか8球団と言ってた事を考えると当選する確率は高くなったもののまったく期待していなかった。
藤浪の前に東浜の抽選があり、王さんが強運のナベQを差し置いて当たりくじを引いたのを見て、やっぱり持ってる人は違うなと感じた。そして藤浪の抽選。ヤクルトだけは当てるなよと思いながら見ていたら、なんと和田監督が両手でガッツポーズ。場内は大きなどよめき。
和田監督、ここへ来てようやく仕事をしてくれましたな。それも最高の仕事を。この日の為に今年の勝ち運を使わずに溜めておいたとかw 金本のオーラも影響したか?
身長197センチ、最速153キロのストレート。球界を代表する選手になる可能性を秘めている。
2巡目はウェーバー方式。DeNA、オリックスは即戦力となる選手を指名。そして阪神はこの夏の大会でホームラン4本の光星学院高の北條を指名することが出来た。今シーズン5位に終わっててホントによかった。
夏の甲子園の優勝校のエースと準優勝校の4番を両取り。この時点で今年のドラフトは満足のいく結果となった。
そして3巡目は逆ウェーバー方式。広島に上本の弟、ロッテに田村を取られたのはちょっと残念だった。そして阪神が選択したのはJFE東日本の「田面?」。「たなぼ」と読むんだとか。
これまでスポーツ紙で話題になってない選手だったので調べてみたところ、直球に威力があり、切れのいい縦スラを持っているらしい。即戦力の中継ぎ候補かな。ルーキーイヤーでいきなり結果を出したりしたら、スポーツ紙に「タナボタ」と書かれるんやろなあ。
3巡目で指名すると思っていた西濃運輸の小豆畑は4巡目で指名。打撃に課題はあるが、2塁送球が1.78秒の強肩捕手。今の捕手陣はドングリなのでポンと抜け出すかも。
5巡目は大阪学院大の金田、6巡目は東洋大の緒方。金田は4年生の春から秋にかけて6連続完封勝利した本格化投手。一方、緒方は俊足、強打、強肩の3拍子揃った選手。どちらも上位で指名されていてもおかしくないのに下位で指名出来たのはラッキーだった。
昨年のドラフトも合格点の内容だったが、今年はそれにも増して、100点満点の結果やったね。
せっかくいい選手を採ったんやから、どんどん活躍の場を与えてやって欲しい。くれぐれも2軍の肥やしにしてしまわんように。
指名選手一覧
1巡目 投手 藤浪晋太郎 大阪桐蔭高
2巡目 内野手 北條史也 光星学院高
3巡目 投手 田面功次郎 JFE東日本
4巡目 捕手 小豆畑眞也 西濃運輸
5巡目 投手 金田和之 大阪学院大
6巡目 外野手 緒方凌介 東洋大
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日ハムは、一番いい選手を1位指名するという球団方針を貫いて、米球界行きを発表している大谷を強行指名。本人が困惑するという声もあるが、球団のスタンスとしては間違っていないと思う。
その事より、大谷が日本に戻って来た時に3年間もプロ野球と契約できないという規則はどうなんやろ。もし大谷がメジャーを代表する様な投手に成長したうえで日本に戻りたいと言った場合はどうするのか。今のままなら大きな損失になる。凍結期間を置かずに改めてドラフトにかけたらええんちゃうの。
それに対して菅野がゴネ得で読売に決まったのは違和感がある。こっちこそドラフト制度を形骸化しかねんのやから、2年なり3年間指名凍結したらどうよ。
だいたい、既に背番号が決まってて、ユニフォームも用意されてるなんてありえんわ。