四球連発で崩れ、四球を減らすとボールがまとまって打たれと、しばらく勝ち星から遠ざかっていた榎田。ファームの登板機会では肘の違和感で1イニング降板のニュースが入ったこともあって心配していたが、シーズン当初の様な見事なピッチングを疲労してくれた。
久しぶりに1軍に上がってきた榎田。初回からテンポのよいピッチングで広島打線を打ち取って行く。ファームでどう調整したかは知らないが、これまでの課題がすべて解決したような感じだった。
6回を2安打1四球の無失点。低めの変化球のキレもあって三振も8つ。味方の援護がなかったので7回に代打を送られて球数僅か79球で降板したが、1点でも先に取っていてやれば、完封も可能な素晴らしい内容だった。
その7回の攻撃。ここまで大竹に散発3安打に抑えられていたが、ここに来て突然大竹が崩れ出す。
1死から新井が四球で歩く。今成は凡退するものの、良太も四球を選んで1・2塁。この回の大竹、ボール先行のピッチングになっていた。
続く藤井はレフト前ヒットで満塁。ここでベンチは、2安打ピッチングをしている榎田に代打西岡を送った。これが見事に当たり、西岡も四球を選んで押し出し。ようやく先制点が入った。
ここのところ采配が見事に当たっている。コーチ間のコミュニケーションがよく取れているんやろなあ。黒田ヘッドのお陰かな。
打順が1番に還って、坂はレフト前へ2点タイムリー。西岡の穴を埋めて余りある働き。西岡もおちおち休んでられんね。
その裏、安藤が3連打で2点を失うものの、なんとか反撃を止めると、8回は加藤、9回は福原が完璧なリリーフで1点差を逃げ切った。
この試合、坂が3安打2打点の大活躍。西岡が出られる状態だったのに、あえて坂をスタメンで使った起用方法が成功。坂も期待によく応えた。
前日のヒーローの今成も3安打猛打賞。レフトへ、ライトへ、センターへと広角に打ち分けた。
チーム全体が得点力を落としているので、この2人がカンフル剤になってくれたらええね。