延長10回まで12安打も打ちながら得点は2点だけ。残塁15の拙攻を繰り広げる。最後は中日の自滅でサヨナラ勝ち。まあ勝てたら何でもええねん。
延長11回裏。上本四球、大和送りバント成功で1死2塁。ここから代打狩野、ゴメスに対して、勝負をするのか歩かすのかわからんような中途半端な作戦に出た中日バッテリー。結局満塁になって、マートンへの初球がすっぽ抜けて、パスボールになってサヨナラ勝ち。
それにしても、あれだけヒットが出ても点が入らんかったのに、最後はノーヒットで1点入るとはなあ。
中日戦で終盤僅差で競ったときは、こういう終わり方をすることが多い。中日投手陣は開幕カードのサヨナラ負けがトラウマになってるんとちゃうか。
今シーズン初登板の秋山は5回まで2安打ピッチング。正直なところまったく予想外の好投。
先制してもらった直後の2回表に、先頭のナニータを歩かせてしまい、秋山もまだまだやなと思っていたが、続く高橋周の1塁ライナーにゴメスが反応し、ナニータが戻れずゲッツーになった。これが大きなポイントやったかな。
中日打線の早打ちにも助けられ、あっという間に5回無失点で勝ち投手の権利を掴んだ。
打線は、初回先頭の上本がヒットで出塁すると、2死になってからマートンがレフト前タイムリーを打って先制する。
しかし、2回1死満塁で大和がピッチャーゴロ併殺に倒れ、3回は2死満塁で鶴岡が三振と、チャンスをことごとく潰してしまう。
点数が入らんかった事で、秋山が頑張らなアカンと思って好投できたんかもなあ。
5回、ゴメスのソロホームランが飛び出し、秋山は2点のリードを貰って6回のマウンドに立つ。
ところが、先頭の亀沢にヒットを打たれると、遠藤に四球を与えて無死1・2塁。送りバントで2・3塁にされて、平田にタイムリーを打たれてあっという間に同点に追いつかれる。更に2死からナニータに左中間に運ばれ、逆転されたかと思われたが、平田が3塁をオーバーラン。大和−鳥谷−今成とボールが渡り、タッチアウト。なんとか同点止まりで食い止めた。
秋山は勝ち投手の権利を逃したものの、負け投手にはならずに降板。6回2失点は想定内なので、好投の部類に入るんとちゃうかな。詰めが甘かったことと、平田に3安打されたのは反省点やね。
2番手は高宮。7回は3人で終わらせたが。イニングまたぎの8回、内野安打と四球で1死1・2塁となったところで降板。
次の読売戦で頑張ってもらわなアカンのに、無理をさせる必要あったんかな。
その後を受けた福原が平田に四球を出して1死満塁。バッターは4番ルナ。嫌な予感しかせんかったが、ここは福原が踏ん張ってピッチャーゴロに打ち取り。ホームゲッツーでピンチを切り抜けた。
9回は呉昇桓がまた不安定なピッチングを見せる。
代わり端、森野にセンターへホームラン性の大きな当りを打たれるが、大和がフェンスにぶつかりながらジャンピングキャッチして事なきを得る。
2イニング目となる延長10回には、四球、ヒット、四球で1死満塁のピンチを迎える。代打和田はショートフライに打ち取るが、森野にはセンターへ強い当りのライナーを飛ばされる。一瞬ヒヤリとしたが、大和の絶妙なポジショニングでセンターライナーになって切り抜けた。
呉昇桓の状態が心配やね。今のままやと守護神とは言えんなあ。本来の調子を取り戻すまでは、呉昇桓の後ろも考えとかなアカンのとちゃうか。
11回表、安藤がヒット1本打たれるもののしっかりと0点に抑えてくれた。いつもこういうピッチングをしてくれたら不安藤なんて言わんねんけどなあ。
この試合のヒーローはサヨナラのホームを踏んだ上本やったけど、真のヒーローは大和だと思う。
森野のセンター大飛球をキャッチしたのはもちろん、それ以外にもポジショニングや正確な返球が試合を支えた。
それから福原、呉昇桓も自らピンチを招いたとはいえ、よく踏ん張ってくれた。
さあ、次はオールスター前の天王山の読売戦。4本柱の3本を投入して、勝ち越して甲子園に帰って来てもらいたい。