中日大野とのエース対決。このところ藤浪の制球が荒れていたので心配していたが、ランナーを出しても要所を抑えるピッチングでなんとか踏ん張ってくれた。
藤浪は、8イニング投げた内の5イニングで先頭バッターを出して得点圏にランナーを進められる。けっして褒められたピッチング内容ではなかった。それでも、ここぞというところではギアチェンジし、8回まで7安打3四球ながらも無失点に抑えた。
最後のイニングの8回2死満塁で、引退が決まっている小笠原が代打で登場。全休ストレートの力勝負でフルカウント。最後は高めのストレートで内野フライに打ち取った。
これで今シーズン積み上げた三振はとうとう200を越え、201奪三振となった。セリーグの日本人投手では井川以来の11年ぶり。奪三振数はもちろんリーグトップ。勝ち星も13勝で、マエケンと並んでトップ。なんとか2つともタイトルを獲ってもらいたいもんやね。
2回、ゴメスがショートのエラーで出塁した直後、良太がバックスクリーン左へツーランを放って先制。
エルナンデスの緊張感のないプレーが大野の手元を狂わせたんかもしれんが、初球から積極的に振って行ったのがこういう結果に繋がったんやろ。
8回にはヒットで出塁した大和が大野の牽制悪送球で一気に3塁へ進み、マートンの浅いライトフライでタッチアップ。キャッチャーのタッチを上手くかわして左手でホームイン。
良太の一発からなかなか追加点が取れない中、相手のミスに足を絡めて攻略出来た。12連戦ではエース級と当たる事が多くなると思うが、大野から3点をもぎ取ったように、相手のちょっとしたミスにつけ込んで積極的に攻めて貰いたいもんやね。これまでのようにやられっぱなしはアカンよ。
9回は呉昇桓が和田にヒットをうたれるものの0点に抑え、これで40セーブ目。こちらも2年連続のタイトルが見えてきた。
3.5差の間に4チームがひしめく大混戦。どの試合が天王山やとかではなく、目の前の試合を1つひとつ勝つしかない。