虎談巷説 阪神タイガース的日常

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コリジョンルール適用見直しへ
何かと議論があったコリジョンルールの適用が見直される事になったらしい。本当にこれで解決出来るんやろか。今度はコリジョンを適用するかどうかで揉めそうな気がする。

ルール採用の初年度である。メジャーでも採用した初年度は混乱したと聞いている。今シーズンは今のままルールを適用して、来シーズン以降に見直すのかと思っていた。
コリジョンルール見直しへ…NPB決断

本塁での危険な接触を防ぐために今季から導入された「コリジョン(衝突)ルール」について、日本野球機構が、シーズン途中では異例とも言える運用基準の見直しを検討していることが29日、分かった。7月4日のプロ野球実行委員会で議論し、後半戦からの見直しを目指す。

これまで捕手(または本塁カバーに入った野手)は走者の進路に入れないという運用指針を厳しく適用してきたが、適用の判断などを巡って現場に困惑があり、判定を不服としてNPBに意見書や質問書が提出される事態が相次いだ。新たな基準では実際に衝突が起きたかどうかが重視される。走路に入っても衝突が生じなかった場合は、アウトの判定を変えずに捕手に警告を与える場合もある。

NPBは検討の材料として、コリジョンルール適用を巡ってリプレー検証を行った例をDVDにまとめ、各球団やプロ野球選手会に送った。6月28日までの時点でルールの適用は4件あったが、このうち3件は新基準では適用外になるという。(デイリー)


『悪法もまた法なり』という言葉がある。野球の醍醐味がなくなるが、選手のケガ防止のためには仕方ないのかもしれない。
このルールの導入は、マートンの本塁突入がきっかけになったと言われているが、メジャーのルールに追従する流れがあるので、マートンの事例が無くても、いずれこのルールは採用されていたと思う。来シーズンは併殺崩しのスライディング禁止ルールもされそうやし。

野球規則でコリジョンルールはこのように定義されている。
6.01(i)(【原注】および【注】含む)を追加する。

(i)本塁での衝突プレイ

(1)得点しようとしている走者は、最初から捕手または本塁のカバーに来た野手(投手を含む、以下「野手」という)に接触しようとして、または避けられたにもかかわらず最初から接触をもくろんで走路から外れることはできない。もし得点しようとした走者が最初から捕手または野手に接触しようとしたと審判員が判断すれば、捕手または野手がボールを保持していたかどうかに関係なく、審判員はその走者にアウトを宣告する。その場合、ボールデッドとなって、すべての他の走者は接触が起きたときに占有していた塁(最後に触れていた塁)に戻らなければならない。走者が正しく本塁に滑り込んでいた場合には、本項に違反したとはみなされない。

【原注】走者が触塁の努力を怠って、肩を下げたり、手、肘または腕を使って押したりする行為は、本項に違反して最初から捕手または野手と接触するために、または避けられたにもかかわらず最初から接触をもくろんで走路を外れたとみなされる。走者が塁に滑り込んだ場合、足からのスライディングであれば、走者の尻および脚が捕手または野手に触れる前に先に地面に落ちたとき、またヘッドスライディングであれば、捕手または野手と接触する前に走者の身体が先に地面に落ちたときは、正しいスライディングとみなされる。捕手または野手が走者の走路をブロックした場合は、本項に違反して走者が避けられたにもかかわらず接触をもくろんだということを考える必要はない。

(2)捕手がボールを持たずに得点しようとしている走者の走路をブロックすることはできない。もし捕手がボールを持たずに走者の走路をブロックしたと審判員が判断した場合、審判員はその走者にセーフを宣告する。前記にかかわらず、捕手が送球を実際に守備しようとして走者の走路をふさぐ結果になった場合(たとえば、送球の方向、軌道、バウンドに反応して動いたような場合)には、本項に違反したとはみなされない。また、走者がスライディングすることで捕手との接触を避けられたならば、ボールを持たない捕手が本項に違反したとはみなされない。

本塁でのフォースプレイには、本項を適用しない。

【原注】 捕手が、ボールを持たずに本塁をブロックするか(または実際に送球を守備しようとしていないとき)、および得点しようとしている走者の走塁を邪魔するか、阻害した場合を除いて、捕手は本項に違反したとはみなされない。審判員が、捕手が本塁をブロックしたかどうかに関係なく、走者はアウトを宣告されていたであろうと判断すれば、捕手が走者の走塁を邪魔または阻害したとはみなされない。また、捕手は、滑り込んでくる走者に触球するときには不必要かつ激しい接触を避けるために最大限の努力をしなければならない。滑り込んでくる走者と日常的に不必要なかつ激しい接触(たとえば膝、レガース、肘または前腕を使って接触をもくろむ)をする捕手はリーグ会長の制裁の対象となる。


なんかごちゃごちゃと書いてあってよく分からん。

(1)に書かれているのは、ホームに走ってくる走者が、キャッチャーやホームのカバーに入った野手にわざとぶつかりに行ってはいけないと言うこと。原注ではどういう本塁突入が「わざと」になるのかと、正しい本塁滑り込みの方法が書かれている。
マートンがやったように、キャッチャーをぶっ飛ばしてホームインしてやろうというのはアカンと言うこと。

(2)では、捕手がボールを持っていないのに走路をブロックしてはいけないが、本塁への送球を受けるために走路に入った場合は違反でないとしている。ボールを持っていない時の事しか書かれていない。

キャッチャーがボールを捕ってからの事は原注に書かれている。

1つ目は、ボールを持たずにランナーの邪魔をしてはいけない。2つ目は、ブロックしてようがしてまいが、明らかに走者がアウトのケースはコリジョンにはならない。3つ目は、アウトにするために不必要かつ激しい接触を避けないといけない。
要するに、キャッチャーがブロックする体制で返球を待ってクロスプレーになったら、コリジョンルール適用でセーフという事を言ってるだけで、ボールを持っているキャッチャーが走路に入ってはいけないなんて書かれていないと読める。
キャッチャーがベースで構えて追いタッチしないとコリジョンでセーフというのは誰が言い出したんやろね。

あくまでも「不必要かつ激しい接触」が禁止されているだけ。論理を裏返すと「必要または激しくない接触」なら規則に抵触しない。ならば、必要であれば激しい接触は許されるという事になる。本塁死守は絶対に必要なので、どんなブロックをしても構わんのかね。
どういったブロックが「不必要かつ激しい接触」かが曖昧だし、言葉通りに解釈すると本来の主旨から外れている。
こんな規則だから審判ごとに解釈が異なり、おかしな裁定になってしまうんやないかな。

後半戦からは衝突プレーになったときだけコリジョンルールを適用するらしいが、ルールに不備があるので、これからも揉めるんやないかな。

auther : yohkura | プロ野球 | comments(0) | trackbacks(0) |
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