先発投手が折角のリードを吐き出し、リリーフ陣がエラー絡みで勝ち越しを許す。諦めムードの試合を何とか追いつき、延長サヨナラ勝ち。広島に負け越した分を取り返せた。
西純が先制してもらいながら、4回に突然連打を浴びて同点にされ、5回には味方のエラーもあって満塁になり、ここで降板。ここ2試合、リードを守れずに責任イニング全うできていない。ファーム落ちが決まったが、打たれた原因を考える時間が貰えたと前向きに捉えて欲しい。
攻撃の方は初回に柳の立ち上がりを攻めて3点を奪ったものの、その後は得点出来ず。そのうち同点にされ、逆転されで、あまりいいところはなかった。
2点ビハインドの8回、2死2・3塁のチャンスでバッターは中野。直前に代打糸井が三振に倒れ、ボルテージが一気に下がったところだった。中野の三遊間をゆっくりと破るタイムリーで同点に追いついた。
延長10回の中日の攻撃。湯浅が2死からヒット2本を打たれて1・2塁。続く石橋にもライトへヒットを打たれて万事休す。しかし、ライト佐藤輝のバックホームで勝ち越しのランナーを刺して切り抜けた。
そして延長11回裏、先頭の島田が死球で出塁。近本が三振するモノの、佐藤輝の打席で盗塁を仕掛け、キャッチャー石橋の悪送球で3塁まで進む。しかし、佐藤輝は三振に倒れ、頼みの大山は敬遠された。
そしてバッターは糸原の代走でそのまま5番に入った熊谷。右中間を破るタイムリーを放ってサヨナラ勝ち。熊谷が決めてくれるとは思ってもみなかった。
この試合、どちらかというと中日の方に流れが行っていた。8回の中野の同点打も、10回の佐藤輝のレーザービームも流れを引き寄せる事は出来なかった。11回の攻撃も相手のミスが重なったというのに、佐藤輝で決められず、大山は勝負を避けられた。こうした中で出た、伏兵の熊谷のタイムリー。勝ちに不思議の勝ちありとはよく言ったものだ。