虎談巷説 阪神タイガース的日常

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[WBC]いざ、フロリダへ
大谷が先発し、後半にダルビッシュがリリーフする豪華リレーで、マイク・ピアザ率いるイタリアチームに快勝。次は舞台をアメリカに移して準決勝戦に臨む。

準々決勝からはトーナメント戦。負けられない試合ということで打線をいじった。
不振の村上を5番に下げ、4番に当たっている吉田正尚を起用。その結果、1番から5番まで左が並ぶ、いびつな打線になってしまった。今のプロ野球界に右の好打者が少ないのでこうなってしまう。そう考えると鈴木誠也が合流出来なかった事は、チーム編成の上で大きな問題だったのだろう。

源田が骨折を押して強行出場。西武球団としては無理させないで欲しかったに違いない。
阪神ファンとしては、スタメン発表時は「中野でええやん」と思った。それでも、ケガをしながら素晴らしい守備を見せ、タイムリーヒットも打つ姿を見て、中野とはレベルが違う事を思い知らされた。

先発大谷は1回から5回に降板するまで、すべて全力投球。1球投げる度に声を出していた。
3回までは1安打ピッチング。4回にやや球が浮き始めたかと思ったが、ここも無失点に抑える。しかし5回に2つの死球とヒットで満塁のピンチとなり、3番のフレッチャーにタイムリーを打たれて2点を失った。
流石のに大谷もフルパワーで投げ続けるのは限界がある。完璧に5回まで抑えて涼しい顔をしていたら人間じゃない。

左が続く日本の打線に対して、イタリアは大谷シフトで対抗。初回、ヌートバーが大きく空いた三遊間に打ってヒットにし、近藤が歩いてチャンスを作ったが、大谷のセンターへ抜けようとする打球がショートライナーとなって、先制のチャンスを逃してしまった。イタリアのシフトに阻まれたのもあるが、ショートの守備が上手かった。

3回、1死から近藤が四球で出塁。すると大谷が初級を3塁側にバントし、これがピッチャーの悪送球を誘ってチャンスを広げた。大谷シフトを逆手に取った、意表を突くバント。サインではなく、大谷のアイデアだったのだろう。これが試合の流れを変えた。
その後、吉田正尚のショートゴロの間に1点を先制。村上四球の後、岡本がレフトにスリーランを放って4点を先制した。

5回は連続四死球で無死1・2塁のチャンスを作ると、不振だった村上にセンターオーバーのツーベースが飛び出して1点を追加。更に岡本が右中間へツーベースを放って、もう1点を追加した。7回には吉田正尚のホームラン、源田のタイムリーで2点を追加した。

投手陣は大谷が、5回に2点を失い、尚もランナーが残る場面で降板。リリーフした伊藤大海がきっちりと火消しをした。
6回は今永が登板。3人でピシャリと抑えた。
7回、満を持してダルビッシュがリリーフで登板。以前のWBCでは、ダルビッシュは先発にこだわっていて、リリーフ登板を断っていた。今回は率先してチームのまとめ役になるなど、フォアザチームに徹してくれている。8回に1発を浴びてしまうが、2イニングを1失点で抑えてくれた。

9回、大勢が代わり端に連続ヒットを打たれるが、後続を断ってゲームセット。

5番に下がった村上がツーベース2本。これまで不振だったのは4番の重圧だったのかもしれない。
岡本が5打点の大暴れ。ヒーローインタビューで「最高です」連発は良くないよ。

決勝ラウンドは21日にフロリダで行われる。対戦相手はまだ決まっていない。
日程が空くこと、長時間の移動、時差ぼけなど、現地のチームより条件は悪いが頑張って貰いたい。
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