ロッテとの試合はなぜこんなに荒れるんやろね。阪神17安打、ロッテ16安打の乱打戦。最後もすんなりと終わらんやろと思ってたら、その通りの結末になったなあ。
能見は5回1/3を10安打4失点でオリックス戦に続いてのKO。
3回の根本のソロホームランは仕方ないとしても、5回の2死満塁の場面で井口にストレートの四球を与えて押し出しは残念。前2打席はきっちりと打ち取っていたんやから、しっかりと攻めて欲しかった。
一方、打線は本調子でないロッテ先発の成瀬を打てず5回まで0行進。6回にようやく新井のタイムリーで1点差に迫る。
しかし、能見に立ち直る気配が見られず、直後のイニングにヒット3本で満塁のピンチを迎えて、藪コーチがマウンドへ行く。点差を考えてもこの辺りで限界だと思ったが、そのまま続投。結局、清田にセンターオーバーを打たれ、点差を3点に広げられて交代。
最近、ピッチャー交代のタイミングがどうもワンテンポ遅いような気がする。それに、5割がかかった試合だし、ペナント再開まで日が開くんやから、もっとピッチャーを使ってもよかったんちゃうか。
成瀬相手で3点ビハインドという分の悪い状況。これを変えてくれたのが元気印の良太。高めのストレートを左中間スタンドに放り込んで成瀬をKO。これが反撃の狼煙となった。
2死からロッテ2番手益田を攻め、浅井、平野、鳥谷の3連打で更に1点を取り、1点差にまで迫る。
直後に1点返されて、再び点差が2点差に開くが、8回にブラゼルから平野までの6連打で一気に逆転した。
先ずはブラゼルが内野安打で出塁すると、良太、檜山が繋いで1死満塁。ここで途中出場の今成がライト前へタイムリー。ライト清田がもたつく間に良太も還って同点に追いついた。
更に浅井がレフト前ヒットで続く。しかし、ここで檜山の代走柴田が3塁を回ったところで止まろうとこけた。グラウンドを泳ぐようにして何とか3塁に戻ったが、3塁へ向かっていた今成が挟まれてアウト。打球判断が悪くスタートが遅れた柴田、止めるタイミングの遅い久慈コーチ、前のランナーの動きを見逃した今成、3人とも渇やね。一番の問題は1死満塁を作り直して攻めるのか、ムードがいいのでそのままどんどん攻めるのかの意思統一ができていなかったこと。試合の流れが変わりかねない大きなミス。
ところが、このミスを平野がバットで帳消しにしてくれた。ライト前タイムリーで柴田が逆転のホームを踏む。
榎田が8回を何とか0で乗り切り、9回のマウンドは球児。先頭の角中にセンター前ヒットを打たれると、今江の送りバントで1死2塁。続く代打福浦はセカンド後方へのフライ。平野と浅井が懸命に追いかけ、最終的に平野が浅井に乗りかかる形で激突しながらもボールをキャッチ、すぐさま立ち上がって2塁にボールを転送した。
しかし、そのプレー後、浅井が倒れたまま動けない状態。倒れているときは方を押さえていたので脱臼したかと思ったが、それにしても動けないままというのは不自然。首を固定されて担架で運ばれている姿を見て、かなりヤバイことになっているのではないかと思った。試合後のスポーツ紙サイトで、検査で異常は見つからず、自力で宿舎に戻ってきたと報道されていたので安心した。
外野守備が日替わりになっているのも背景にあるんやろね。平野の守備範囲が広いんやから、こういう場合は平野を優先して、他の野手はバックアップに回るというのを徹底しとかなアカン。
嫌なインターバルの後、2死2塁で試合再開。ここで里崎に左中間を破るツーベースを打たれ、同点に追いつかれる。代打金澤は3球三振に打ち取って負けは防いだが、この日当たっている里崎と勝負する必要があったのか。球児もひざの不安を抱えての登板なんやから、ベンチがきっちり指示せなアカンのちゃうか。
結局交流戦は借金3つの9位。5割復帰もならず。阪神がどうこうより、読売が交流戦首位で貯金を10増やしたというのが癪に障る。