リーチが掛かってから2週間。難産やったなあ。打点がなかなか付かないのにヤキモキするより、毎日無駄になる花束の方が気になっていた。ともかく、ようやく達成できてよかった。
1回の攻撃、西岡が初球をプッシュバントして1塁ヘッスラでセーフ。成瀬にガッツあるプレーをお見舞いしたものの、ヘッスラしたときにどこか痛めた様子で立ち上がれない。どうも滑り込んだ時にグラウンドに頭をぶつけたらしい。まあ、大事にならなくて良かった。
しかし、この西岡の捨て身のプレーも、2回の良太、藤井の連打で作ったチャンスも活かすことが出来ず。先の2試合では相手投手を一気に打ち崩したが、流石に成瀬が相手だとそう簡単に点を取らせてもらえない。
序盤の能見は、初回に井口に四球を与えたものの、尻上がりに調子が良くなっているように見えた。しかし、3回に根元にバックスクリーンへホームランを打たれて先制を許してしまう。2者連続三振で調子が乗ってきたと思った直後のまさかの一発だった。
4回には先頭の井口に再び四球を与え、今江のヒット、送りバントで1死2・3塁。追加点を取られると苦しくなるところだったが、荻野貴をショートゴロに打ち取って、井口を本間に挟んでツーアウト。鈴木はファーストゴロ。新井がベースを踏んで、このピンチを凌いだ。
するとその裏、マートンが四球を選んで出塁。バッターは999打点から足踏みが続く新井。1ストライクからの2球目を捉えると、弾丸ライナーとなってバックスクリーン左に突き刺さり。逆転ツーランで1000打点を達成した。
史上39人目、球団では金本以来の5人目となる偉業。おめでとう、新井。長かったねえ。
続く浅井もヒットで続き、試合の主導権を握ったかと思ったが、良太の大きなライトフライで浅井が暴走してしまい、ゲッツーとなってチャンスを手放してしまう。
6回にはマートン、新井が連続四球で無死1・2塁。ここでも浅井、2球ボールから3球目をバスターするがファールになる。バントシフトを敷いてないのにバスターというのが分からん。2−1からバントをするが、これがピッチャー前に真正直に転がってしまう。浅井、こんなことしてたら高山に出番を取られてしまうで。
ところが、ここで成瀬のサード送球を今江がこぼしてオールセーフになる。ミスをミスで返してくれた。
ノーヒットもらったチャンス。畳み掛けて欲しい場面だったが、良太は見逃しの三振に倒れる。兄ちゃんの記録達成に華を添えて欲しかったんやけどなあ。
続く藤井もゲッツーコースのセカンドゴロ。無死満塁でも点が入らんのかと思ったが、なんと1塁セーフの判定で、マートンが生還して追加点が入った。
スローで見てもこれはアウトっぽい。ちょっと成瀬には気の毒な判定やったね。
能見は中盤以降安定したピッチングでロッテ打線を抑え、根本のホームランの1失点のみ。最後まで投げきって、3安打完投の6勝目。
今シーズンこれで4完投目。パリーグでもこの時期で4完投はそうは居ない。打席でも鋭い打球を飛ばしているし、プレーすべてが充実しているように見える。まさにエースと呼ぶにふさわしい活躍だった。
さあ、次の試合は若きエースにも頑張ってもらお。