ゲリラ豪雨で1時間以上も中断するわ、イタチは乱入するわと大変な試合。藤浪にとっては忘れられん試合になったやろね。それにしても藤浪の冷静さと粘り強さはルーキー離れしてるわ。阪神園芸さんの仕事も神業やね。
打線は初回に西岡のレフト前ヒット、上本の送りバントで得点圏にランナーを進めると、鳥谷のレフト前タイムリーで先制。
先ずは新4番に結果が出てよかった。最近はこの形を作ってもなかなか得点出来なかったもんなあ。
しかし、2回以降は広島投手陣に抑えられ、ほとんどチャンスらしいチャンスを作れなかった。4回にマートンのツーベースを足がかりに新井の犠牲フライで追加点を上げるのが精一杯で、藤浪を十分に援護できなかった。
その藤浪、初回こそ無難に抑えたが、2回以降はピンチの連続。
2回先頭の梵を内野安打で出すと、内野ゴロとヒットで1死1・3塁のピンチ。ここで石原は予想外のセーフティスクイズ。藤浪がグラブトスでバックホームするが、ワンバウンド送球になって清水が捕れずに同点に追いつかれた。
清水がしっかりブロックしてたので、送球さえよければアウトやったのになあ。それにしても、こんな早いイニングで仕掛けてくるか。
なおも1死1・2塁とピンチが続くが、バリントンのバントが小フライとなり、藤浪がこれをワンバウンドで捕球すると3塁、2塁と転送してゲッツーで切り抜けた。
驚くほどの冷静さ。揺さぶられてもまったく動じない。それどころか、状況判断がしっかりと出来てるわ。
3回表、先頭の天谷の打席の途中、豪雨で試合が中断。再開直後に天谷に内野安打で出塁されて嫌なムードだった。その後、送りバントと四球で1死1・2塁。流石に藤浪も20分近くの中断で気持ちが切れたんちゃうかと心配していた。しかし、キラのキャッチャー前に大きく弾んだ打球を清水が素早く捕ってセカンドに送球。2−6−3のダブルプレーでこのピンチを救った。
5回には1死からまたもや内野安打のランナーを出すと、そこから連打を浴びて1死満塁となってクリーンアップを迎える大ピンチ。
しかし、ここから藤浪がエンジンを全開。丸を3球三振、キラをサードファールフライに打ち取ってこのピンチを凌いだ。
6回表を三者凡退で終わらせると、再び豪雨で試合が中断。1時間以上の中断の後に試合は再開したが、藤浪はここまで。7回から松田、加藤、福原が1点のリードを守り切り、藤浪に10勝目がついた。
高卒ルーキーの2桁勝利は、セリーグでは江夏以来の46年ぶり。シーズン当初はファームで鍛えた方がいいと思ってたが、その程度の器やなかったということやね。ノムさんがエースと4番は育てられないと言ってたのが解るわ。