延長10回裏、1死満塁から鳥谷の犠牲フライでサヨナラ勝ち。どんな形でも勝てばええねんけど、試合の経過を考えたら素直に喜べんわ。
この日は打線が大爆発。いつもはランナーを溜めてもなかなか得点出来んのに、なぜかタイムリーに次ぐタイムリーで6回までに8得点。
先発藤浪は初回のピンチを乗り切ると、後は快調に飛ばして6回まで2安打ピッチング。連続無失点記録を32イニングに伸ばし、井川の記録を抜いた。
奪三振もここまでで10。マエケンを抜いてリーグトップに躍り出て、防御率も1点台に乗せた。
ところが、7回先頭の今江の打球に、伊藤隼がスライディングキャッチを試みて後逸し、スリーベースにしてしまった。
初回先頭の清田の打球もスライディングキャッチを試みている。このときは後逸しなかったのでシングルで済んでいるが、あまりにもリスクの高いプレー。守備が下手という以前に判断が悪すぎる。
ベンチも判断が悪い。このイニングから福留を下げて、センターに大和を入れ、伊藤隼をライトに回した。守備固めをするなら、ライトは俊介でよかったんちゃうか。8点差もあることで油断があったんやろ。
その後、クルーズは三振に打ち取り、根元もセカンドゴロ。この打球を上本が弾いてしまい、連続無失点記録が32回1/3で途絶えた。
このときの守備体系が前進守備やったのも問題。8点差なので1つずつアウトを取って行けばいい。藤浪の記録を延ばすために指示が出てたんやろな。
前進守備だったのでバウンドが合わなかったというのと、バックホームを焦ったことで、あんなプレーになったんやと思う。
記録が途絶えてガックリときた藤浪は、中村にタイムリーを打たれてピンチを広げる。吉田の1・2塁間を抜きそうなライナーは上本が横っ飛びでキャッチしてツーアウトにまでこぎつけたものの、ここから井口のタイムリー、清田四球、鈴木タイムリーで4点差に迫られてノックアウト。
ピッチングは安定してきたが、メンタル面ではまだまだみたいやね。次の登板では気持ちを切替えて、再び無失点記録に挑戦して貰いたい。
勢いのついたマリンガン打線はもう止められない。ワンポイントリリーフの高宮が角中にタイムリーを打たれて3点差。遼馬が今江にスリーランを打たれて、あっという間に同点に追いつかれた。流れとは怖いもんやね。
延長に入って鳥谷のサヨナラ犠飛で勝ったからよかったものの、落としていたらこのままズルズルと連敗が続きそうな試合やった。
ベンチの選手起用の緩さ、そこから起こった守りのミス。そして藤浪の無失点記録を延ばそうとした守備体系で楽勝の試合を落としそうになった。
一方のロッテは、今江が最終打席で長打を狙いに行った。今江はシングルヒットが出ればサイクルヒット達成だったというのにである。
勝つためには何を選択すべきか、首脳陣がそれをわかってない事が今の成績に繋がってるんとちゃうか。