飲んだビールがそのまま汗になって出る、不快指数MAXの甲子園。そんな蒸し暑さを忘れてしまうような逆転劇やった。
藤浪はいきなり2者連続四球から山田、雄平にタイムリーを打たれる。大引はショートゴロに打ち取り、本塁封殺でピンチから脱出するかと思われたが、続くデニングに左中間を破られて初回まさかの4失点の立ち上がり。
2回、3回と立ち直ったかに見えたが、4回先頭のデニングにまたしてもツーベースを打たれる。その後下位打線を抑えて2死までこぎつけるが、比屋根、川端に連続タイムリーを打たれて2点を追加され、4回6失点でノックアウト。
前回の登板で152球投げたのが影響したんかもしれんなあ。無風で異常に暑かったのも原因やったんやろ。急遽トレーナーが駆けつける場面があったが、足がつりそうになったらしい。色んなケアが足らんかったんとちゃうかな。
打線の方は2回に鶴岡のタイムリーで1点を返す。その後点差を5点に広げられ、ほぼ絶望的な感じだったが、この日は打線が爆発。
4回裏、先頭のゴメスがヒットで出塁。ここからマートン、良太の連続ホームランが飛び出し2点差に迫る。
江越に3連発を期待したが、ここは四球を選んで出塁。その後2死2塁となって、鳥谷のセカンドゴロが山田の悪送球を誘い、1点差にまで迫った。
ところが、直後に高宮がヒットと四球で1死満塁のピンチを招き、中村に押し出しの四球を出して反撃ムードに水を差した。
ここでピッチャーを岩本にスイッチ。代打田中浩をサードライナー、比屋根を三振に仕留めてこのピンチを切り抜けた。
岩本は6回も三者凡退に抑えて、反撃へのリズムを作る。
するとその裏、鶴岡、代打俊介のヒット、上本四球で満塁にし、福留の三遊間を破るタイムリーでとうとう同点に追いついた。
7回は安藤が登板。先頭の雄平にヒットを打たれる不安な代わり端だったが、大引のバントが小フライになったのを捕ると、すぐさま1塁に投げてゲッツーを完成。デニングも打ち取って3人で終わらせる。
延長を見据えて福原を温存し、8回も安藤がそのまま続投。またも先頭にヒットを打たれ、今度は2死1・2塁となって山田を迎えるピンチ。しかし、ここも山田をレフトフライに打ち取り、ヤクルト打線の反撃を止めた。
そして8回裏、代打今成、鳥谷のヒットで1・2塁。上本はライトフライに倒れるも、福留が四球を選んで満塁のチャンス。
ゴメスの2球目、インコースのボールが死球になって、押し出しで勝ち越し。3アルから見ているといったい何が起こったのかわからんかった。
なおも満塁のチャンスで、マートンがセンター前に弾き返してダメを押した。
マートンはこの日3安打4打点の大暴れ。3打席目の1塁ライナーもいい当りやった。
最後は呉昇桓が2死から連続ツーベースを浴びて1点を失うも、なんとか逃げ切った。マートンのタイムリーが効いたわ。
江越はノーヒットだったものの、トップがしっかりと作れていて、そこから最短距離でフルスイングしていた。ホームランを打ったところを撮りたかったなあ。
今シーズンは先発が早々に崩れるとそのままグダグダになってしまう事が多いが、そんな試合を踏み止まってひっくり返したのは大きい。
打線が頑張ったことは当然として、岩本、安藤のリリーフが追加点を与えなかった事が勝因やね。