ゴメスが来日以来初めて4番を外れ、福留が移籍後初の4番に座った。均衡を破るホームランはまさに4番の仕事。そして3番マートンがとどめの走者一掃タイムリー。クリーンアップを組み替えた甲斐があった。
江越を下げて柴田を登録。柴田、上本の1、2番コンビにして、マートン、福留、鳥谷のクリーンアップかと思ったが、単にクリーンアップの並びを入れ替えただけ。なんか中途半端やね。とりあえずは3、4番で5打点を稼いで、結果が出せてよかった。
それにしても、福留とマートンがカブス時代に一緒にプレーしてたとは知らんかった。
初回、いつもの様に鳥谷が出て、上本が送り、3番が返す。この日は福留ではなくマートンのタイムリー。5回に同点にされるが、6回裏になかなか打ち崩せずにいた福井から、福留が右中間へソロホームランを放って勝ち越し。そして、7回2死満塁のチャンスでマートンが左中間を真っ二つに破るツーベースで走者一掃、一気に試合を決めた。
投げては藤浪が9四球を出しながらも粘りのピッチングで広島打線を1点に抑え、後は福原、呉昇桓が締めて連敗を3でストップ。
鳥谷が和田超えの1741安打を達成。球団単独3位に浮上。今年のヒット数は現時点で130。ケガをしようが、不振になろうが、それでもコンスタントに結果を出しているところが凄いわ。鉄人というより、もうマシーンやね。
マートンはこれで1000本安打を達成。こちらもなんやかんや言っても安打数は132安打でリーグ5位。S川端とS山田がアホのように打ってるので目立たないだけ。うしろが福留になったことで終盤に向けて打ち出すんやないかと思う。
福留は初の4番に「4番目の打者」と謙遜して言ってるが、あれだけの選手なので4番に座った意味はよくわかっている筈。そして、一発で回答を出してくれた。優勝経験のあるベテランがチームを牽引する事になって、凄く安心感が出てきた。
藤浪は、序盤こそはいつも通り安定していたが、4回以降は四球でランナーを溜めて、三振でなんとか切り抜けるマッチポンプ状態。5回にとうとう菊池に初ヒットを許し、これがタイムリーとなって1点を失った。
6回先頭の田中にヒットを許し、そろそろ危ないかと思われた。なんとかこのイニング切り抜けるが、7回も6回とほぼ同じようなピンチを迎える。しかし、前の打席でヒットを打たれている田中から三振を奪って責任イニングを全うした。
四球を連発するわ、バッターに集中する余りにランナーへの警戒がおろそかになるわと、普通のピッチャーやったら5回で降ろされていた事やろう。
余りにも荒れていたので広島打線も打つ球を絞り込めずに三振の山を築いたんやと思う。菊池のタイムリーもなんとか当てたという感じやったもんなあ。
内容は悪かったが、今は勝てば官軍。次は四球少なめで頼む。