毎回のようにランナーを出しながらも踏ん張る岩貞と、完璧なまでのピッチングを繰り広げる菅野。どちらかというと分が悪かったが、糸井が一振りで勝負を決めてくれた。
4回まで毎回の5安打を打たれていた岩貞。要所で三振は取れていたが、どうも危なっかしい感じがしていた。
一方の菅野は4回までパーフェクトピッチング。たまに外野にいい当たりが飛んでもファインプレーに阻まれて、一人のランナーを出すこともできなかった。
5回表、岩貞がようやく三者凡退のイニングを作って、それが試合の転機になったような気がする。その裏、糸井がレフトスタンドに通算150号のメモリアルアーチを架け、ここから岩貞と菅野のピッチングが逆転したように思う。
6回以降の岩貞は降板するまで小林のヒット1本に抑えた。梅野の強気のリードにしっかりと応える事ができたのがいい結果に繋がった。あそこで守りに入っていたら、また弱気の虫が出て、打たれていたかもしれない。
糸井のホームランは見事というしかない。2ボールからの3球目、カウントを整えに来た変化球を捉えた。片手1本でフォロースルーを大きく取った。普通に打っていたらライトフライだったかもしれない。糸井の技術とパワーがあってこそのホームランだった。通算150号おめでとう。
糸井のホームランのあと、相手エラーも絡んで2死満塁のチャンスになるが、植田が倒れて追加点はならず。6回の無死3塁、7回の無死1塁も得点できなかった。打線がどうこうというより、菅野がそれだけよかったんやろなあ。
ロサリオはこの日は3三振。未遂に終わったが、8回に打席が回ってきたら代打を出されるところだった。
ロサリオの不振の原因はメンタルと言われている。代打を出して更に落ち込ませるより、リフレッシュのためにスタメンから外したほうがいい。或いは7番当たりを打たせるのもいいかもしれない。打てないから使わないのではなく、打てるような使い方を考えんとアカンのちゃうか。
韓国球界でも最初はさっぱり打てなかったのを正田コーチがつきっきりで指導して、あれだけの実績を残せるようになったらしい。正田さんを特別コーチか球団職員に迎えて、ロサリオを預けてみたらどうよ。