７回までパーフェクトを続けていた村上に、８回の攻撃で代打を出した。そして、２番手の石井が先頭バッターの岡本に初球をホームランにされて、完全試合だけでなく村上の初勝利も消してしまった。試合は、延長１０回に近本の勝ち越しのタイムリーで勝つことが出来たものの、素直に喜べない試合だった。
自分が監督だったら、１本でもヒットを打たれたら交代という約束で８回も続投させただろう。果たしてそれで完全勝利を達成できるとは限らないが、チャンスは与えてもよかったと思う。
しかし、岡田監督は違った。そもそも完投は考えていなかったようだ。６回時点で勝っていたら、後は継投で逃げ切って、村上にプロ初勝利をつけてやるつもりだったのだろう。交代時期がずれたのは、予想以上の村上の好投と打順の巡り合わせで７回も続投になったのだろう。
８回に躊躇なく代打を送ったのは、村上がこれまでに完投した事がないのと、点差が１点しか無かった事、そして完全試合なんかそんな簡単に出来る筈がないという判断だったと思う。
８回を任された石井が岡本に初球を打たれて、同点に追い付かれてしまった。初球の入りが甘かったと言うしかない。その後、３者三振でイニングを終わらせたので、余計にあの１球がもったいないと感じた。
続投したために石井が打たれて、村上の勝ちが消えてしまったのだが、これは結果論。采配ミスではない。
１０回表、先頭の木浪が四球を選んで出塁。バッテリーエラーで２塁へ進むと、梅野のバントで１死３塁となった。そして、近本がレフトへタイムリーを打って勝ち越した。一番救われたのは石井だろう。
ノイジーに来日初ホームランが出た。ようやく、スタメンの選手がホームランを打った。ここまで勝ち越していて、それでホームランが原口の代打ホームランの１本だけというのは異常だった。大山、佐藤輝にも続いて貰いたいものだ。
浜地がファーム落ち。代わって岩貞が上がって来た。浜地、時間が掛かってもいいから、完全な状態で戻って来てくれ。
