両チーム、必死の継投で踏ん張って延長12回引き分け。カード勝ち越しが出来なかったのは残念だったが、ベンチワークの妙が面白かった。岡田監督も自画自賛する好ゲームだった。
才木が先頭打者初球ホームランを打たれて先制される。それでも、4回に満塁からミエセスの押し出し死球と木浪のタイムリーで逆転。しかし、直後に才木が秋広にホームランを打たれて同点にされた。そのまま試合は動かず2−2の引き分け。
才木が5回67球で降板。ホームランを打たれた球はどちらもストレート。軸になる球に力が無いのを見て、ベンチが早めの継投に切り替えた。手術から回復し、今年からローテに復活したばかり。疲れが溜まって来たのだろう。試合後にファーム行きが決まった。疲れが取れれば、また元通りのピッチングが出来るようになるだろう。
その後は島本が2イニングを無失点に抑えると、8回からは石井、岩貞、K.ケラー、馬場、岩崎がノーヒットリレーを披露。8回以降は、K.ケラーのフライアウト2つを除いて、すべてがゴロアウトと三振。ここのところ中継ぎが打たれる場面をよく見たが、この日は完璧なピッチングだった。
一方の打線は、7回に梅野の四球、糸原のヒットで、先発メンデスを攻める。ここでピッチャーが高梨に代わり、近本への死球で満塁になるが、中野がショートフライに倒れた。続くノイジーを迎えたところで、ピッチャーが鈴木康に代わり、三振に打ち取られた。原監督らしい継投。この試合、監督同士の戦いだった。ここで左バッターを代打で送っていたらどうだっただろうか。岡田監督がこの場面で動かなかったのが少し残念だった。
近本が7回に受けた死球が心配だ。右脇腹に当たっていたが、肋骨は大丈夫だったのだろうか。単なる打撲で済んでいたらいいのだが。