選手会が訴えている不公平改善については根本解決していないが、NPBの窮余の策に乗っかって、結局無難なところに落ち着いたという感じやね。
前にも書いたが、WBCIとNPBの交渉は物別れ。門前払いと言ってもいい。じゃあWBCという言葉を使わなければ問題ないやろと、侍ジャパンを常設して、そこにスポンサーを付けるというビジネスモデルを作り、スポンサー料がMLBに流れることを防ぐ事になった。
ただ、MLBやWBCIも今回の大会での収入が大幅に減った場合、次回からは多額の協賛金を請求するとか、出場チームへのスポンサー料はWBCIに帰属させるとか、何らかの対策を講じて来るやろね。
結局、不平等な条件をやめるよう交渉しないと毎回同じ事の繰り返しになりそう。今のコミッショナーは単なる野球ファンの目でしか物を見てないから、問題解決のために率先して動いてくれるとは思えない。コミッショナーは元裁判官とか弁護士でないとアカンのかもなあ。
まあ、平等な契約になったらなったで、MLBはビジネスとして成り立たないと言って運営を放棄するかもね。
とりあえずは決着したことで、選手会長の新井も肩の荷が下りたかな。新井の不振は選手会長として難題に向き合っていたことも原因と思っている。去年は震災対策、今年はWBCと、大きな問題に直面してきたもんなあ。ひと段落ついて、本来の新井のプレーが見れるようになったらええね。