前日のお返しとばかりに2桁安打2桁得点で勝利。2桁得点なんか久しぶりやと思ってたら4月以来やったんやなあ。..( - -) トオイメ
先発の岩本は6回無失点で2勝目。初登板、初先発からの2連勝は、球団史上75年振りらしい。毎回ランナーを背負い、危なっかしい場面が多かったが、ストレートとスローカーブのコンビネーションが見事にはまった。3回のピンチでバレンティンを三振に打ち取ったのはお見事だった。
ピッチング内容も堂々としたものだったが、先頭打者の雄平のライトへのホームラン性の当たりが強い逆風で失速してライトフライになったり、5回無死1塁、6回1死満塁では捉えられた打球が野手の正面をついてゲッツーになったりと強いツキにも守られていた。
打線も11安打12打点で岩本を援護。前回登板でも極貧打戦が魔窟ナゴドで理想的な点を取り方をしてくれて初勝利したが、こんなん他の先発投手陣がヤキモチを焼くで。それにしても、何か持ってますなあ。
4点リードの5回表、2死2・3塁のチャンスで和田監督は野原将に代打金本を送る。野原将は前2打席が2三振だったので代打は仕方ないが、ここで金本を使うというのが納得いかない。多分、打点が付く場面だったので起用したのだと思うが、ツーアウトで1塁が空いている状況で後ろが2打席ノーヒットの伊藤隼となれば、歩かされるに決まってる。ひょっとして和田監督は、消化試合はすべて金本引退興行なので、対戦相手は全打席勝負してくれるとでも思ってるのか。
想像通り金本は敬遠気味に歩かされる。CS確定まであと一息のヤクルトとしては当然の策。球場内、ブーイングの嵐の中、2死満塁で伊藤隼が打席に立つことになった。このバカ采配で出来たシチュエーションが素晴らしい結果をもたらすんやから野球って分からんわ。
伊藤隼は2−2からの5球目、高めのストレートを強打。打球は強い逆風を突いてライトスタンド最前列に飛び込んだ。風がなければ中段辺りまで飛んでたやろなあ。
プロ初ホームランが満塁弾というのは76年振り。プロ野球創設年に大阪タイガース・伊賀上良平以来の快挙なので、「2リーグ制になって初」という歴史残る一打。彼もまた何か持ってるわ。
その後の2打席は外野フライに倒れたが、しっかりと捉えた当たりだった。満塁ホームランで何か掴んだように見えた。
この試合の伊藤隼の打席を調べてみたら、変化球を振ったのは4打席目のセンターフライだけ。それ以外の打席では変化球は見送って、ストレートはすべてバットを振っていた。コーチからの指示か、自分で考えたのか、多分テーマを絞って打席に立っていたんやろなあ。
この日はマートンも大活躍。先制となるソロホームランに2点タイムリーツーベース、そして犠牲フライの4打点。この日のスポーツ紙に新外国人の記事が載っていたので発奮したかな。まあ気合いを入れたらこれだけ打てるんやからヨシとしよう。
伊藤隼のホームランで影が薄くなったけど、良太、俊介、森田にもタイムリーが出たし、上本はノーヒットながら犠牲フライで打点を上げた。若虎が大活躍の満足いく試合だった。