新井が今季初めて得点に絡んだ。チャンスに弱いというイメージが染みついていたが、ようやくその呪縛から解けてくれた。これがずっと続いてくれたらええねんけどなあ。
藤浪は本当にルーキーなのかと思うようなピッチングをしてくれる。実戦を経験する度に課題が出て、次の登板ではその課題をを修正してくる。こんな新人、これまで見たことがない。
この日も安定した滑り出しで、テンポ良くヤクルト打線を抑える。2回、3回とランナーを出すが、これも落ち着いたマウンド捌きで切り抜ける。どんだけハートが強いんやろ。やっぱり並みの新人とは違うわな。
その後もテンポのいいピッチングで7回まで2安打1四球で無失点。7回裏に代打を送られたのでここで降板したが、球数はまだ83球。8回は下位打線なんやから投げさせて欲しかった。いや、初完封を見たかったなあ。
一方打線の方はいつも通りのピッチャー頼り。ヤクルト先発の八木の前に5回散発3安打に抑えられる。1,2番コンビはコンスタントに出塁してくれるのに、クリーンアップが機能不全を起こすとたちまち得点力が低下する。
この悪い流れを切ったのが新井。5回にフルカウントと追い込まれながら、アウトコースのボールを引っ張ってレフトへ今季1号となるホームラン。ようやくという感じ。ここまで結果が出せずにいて、辛い思いしたやろなあ。
6回には2死1・2塁の場面でレフト前に落ちるタイムリーで中押し。インコースの球にどん詰まりながら、気迫で持っていった。後に控える良太も、その勢いで連続タイムリー。
更に8回にはセカンドにマートンを置いて、前進守備の三遊間を破るタイムリーでダメ押し。先制、中押し、ダメ押しの要所すべてを新井のバットで決めた。長い間呪縛にとらわれていた何かを振り払ったようなバッティング。FAで来た時はこんなバッティングを見せてくれてたよなあ。
これが本当の復活なら、4番任せても大丈夫。頑張ってや、新井。