初回にいきなりスリーランを打たれて先制されると、2回と3回にも1点ずつ失点を重ね、序盤で勝敗が決まってしまった。
ヤクルト戦に強い西をファイナルステージの頭に持って来たが、想定外の4回5失点の大乱調。約1ヶ月ぶりのマウンドで感覚が鈍っていたのと、村上をマークするあまりに、後のバッターへの警戒が薄くなったのかもしれない。
来季は岡田彰布氏が監督に内定していて、オリックス時代にそりが合わなかった西がFAで出ていく可能性がある。日本シリーズに進出しない限り、西の次の登板はない。ようするに、この日がタテジマでの西の見納めだったかもしれない。それがこんな結果に終わったのが残念でならない。
村上の後ろを打つオスナ、サンタナに一発を浴びたのが痛かった。ホームランを期待出来るバッターが並んでいるのがヤクルトの強みだ。村上を抑えても、続くバッターにホームランを打たれていては意味がない。
打線は大山がようやくヒットを打ち、チーム全体では9安打打ったものの、得点は島田のタイムリーの1点だけ。それもクリーンヒットではなく、センターの前に落ちるラッキーな1本だった。
中野がノーヒット。佐藤輝に至ってはノーヒットで3三振。近本と原口は最終打席にようやくヒットを打った。キーマンとなる選手が打つかどうかが点差に現れた。
次の試合の先発は藤浪。彼もメジャー移籍を希望しているので見納めになるかもしれない。これぞ藤浪というピッチングを見せて貰いたい。