青柳が８回途中まで投げて、３失点で２勝目。序盤に打ち込まれる事が多かったが、この日は守り似も助けられながら、初回のピンチを最少失点で切り抜けた。
青柳の課題は制球とテンポらしい。実際に初回は先頭バッターを四球で出してタイムリーを打たれるという、これまでと同じような点の取られ方だった。２回にも２安打されるが、ノイジーの好守備でランナーを刺してもらって凌いだ。
ここまで見ている限りでは、いつ崩れてもおかしく無かったが、２回裏の攻撃で自ら逆転タイムリーを打ち、その後も味方が点を取ってくれた事で落ち着いた。テンポよく投げるようにとの、岡田監督の助言も効いたらしい。３回以降は立ち直って、青柳らしいピッチングが見られた。
８回にランナーを出して途中交代となってしまったが、何試合か振りに試合を作る事が出来て、何より勝ち星が付いてよかった。完全復活とはまだ言えないが、３回以降のピッチングだったら十分合格点だと思う。
打線は２回に、２死２塁の場面で木浪が敬遠されると、青柳が３塁線を破るタイムリーツーベースを放って逆転。近本、中野の連続タイムリーで２点を追加した。近本のタイムリーツーベースはイージーなレフトフライだったが、レフトが薄暮でボールを見失ってヒットになった。ここのところ、甲子園が後押ししているような、不思議なヒットがよく出る。
３回には佐藤輝が崩されながらもセンターバックスクリーンへホームランを打って中押し。あんなに軽く打ってバックスクリーンに入るのだから、ミート中心のバッティングにすればいいのに。
６回には２死から近本がエラーで出塁。中野がヒットで繋ぐと、ノイジーの振り逃げの間にとどめの１点が入った。
今永が相手なので、また１点打線かと思っていたが、意外な試合展開になった。阪神が堅い守備で青柳を援護したのに対して、ＤｅＮＡは守りのミスがそのまま失点に繋がったのが勝因。
