桐敷が7回1失点でプロ初勝利。不調の選手を穴埋めするように、新戦力が出て来る。こんな巡り合わせの良いシーズンはなかなか無い。
甲子園での伝統の一戦。両チーム、戦前のデザインのユニフォームで対戦。この3連戦は大阪タイガースで戦うことになる。それにしても、シンプルなデザイン故に、上新電機のステッカーやナイキのロゴがうるさく感じる。
桐敷が今シーズン初登板。3回に、ランナーを3塁に置いて、坂本にタイムリーを打たれて1点を失うが、それ以外は大きなピンチも無く、7回を5安打1失点で投げ切った。奪三振は10。
1年目の昨年は、開幕時は1軍で投げていたが、チームの大型連敗の波に飲み込まれて結果を出せなかった。その後はファームで勝ち星を稼いでいたものの、激しいAクラス争いの中、1軍に呼ばれることがなかった。
青柳、西純のファーム落ちで先発投手が手薄になったため、ようやく1軍への切符を掴む事ができ、見事に結果を出した。これからが楽しみな選手だ。
打線の方は横川を打てずに、6回まで僅か3安打に抑えられた。しかし、7回に2番手鈴木康を攻め、大山への死球から、佐藤輝のヒットでチャンスを広げた。すると、森下が初球を捉えて、三遊間にタイムリーを打って同点。更に梅野がヒットで繋いで、木浪の犠牲フライで佐藤輝が還って逆転した。これで桐敷に勝ち投手の権利がついた。
ここのところの打線の粘りは本当に凄い。パワーや勢いに任せるのではなく、選手が場面場面で自分の仕事をきっちりとこなしているという感じがする。
8回は戻って来たばかりの湯浅が試運転。まだ手探りの状態でピンチを背負ったものの無失点に抑えた。先ずは0で抑えることが出来て良かった。
この試合では岩崎がクローザーを務めたが、もうちょっと余裕のあるセーブシチュエーションでは湯浅と持ち場を入れ替えて試して欲しい。
これで6連勝。貯金も15に増えた。調子の波は必ず訪れる。勝てるうちにとことん勝って貰いたい。