神懸かっているように強い。強いから相手が焦ってミスをしてくれる。前日に続いて、不利な状況から粘り強い攻撃で逆転勝ち。
前日のお立ち台で、佐藤輝が「明日も勝ちます」と言ったので不安に思っていた。序盤に伊藤将の連続死球やボテボテの内野安打で2点を先制されて、「ああ、やっぱり」と思って見ていた。ところが、今の阪神、そんな負のジンクスを振り払ってしまう力があるようだ。
試合は4回の大山のソロ、7回のミエセスのソロで同点に追い付くと、8回に近本のソロでとうとう逆転する。ところが、8回裏に伊藤将が2死1・3塁のピンチを迎え、ここで加治屋にスイッチし、加治屋のボークで同点に追い付かれてしまい、延長戦に突入。
10回表の攻撃、木浪、代打糸原が倒れてツーアウト。しかし、今年の阪神はツーアウトからの粘りが凄い。
近本がヒットで出塁して盗塁を決める。中野申告敬遠の後、ノイジーがヒットで繋いで満塁にした。そして、大山がストレートの四球で押し出し。これで再び勝ち越し。続く佐藤輝が走者一掃のタイムリーを放って一気にリードを4点に広げた。
今シーズンは途中で負けていようが、最終回の攻撃がツーアウトになっていようが、そのまま終わりそうな気がしない。何かが起こると言う期待しか無い。
佐藤輝が2日続けてのお立ち台。締めはまた「明日も勝ちます」。その言葉通り、読売にも勝って貰おう。
西純がファームに落とされるようだ。先発で昨年より一段上のピッチングを期待していたのにかかわらず、中継ぎに降格された上に、味方の反撃の機運に水を差すような事をしたのでやむを得ない。遠征先から強制送還されなかっただけでもマシだ。焦らずにしっかりとファームで調整して戻って来て欲しい。