またも魔の9回が発動してしまった。打たれても表情を変えない岩崎が、この日は打球を目で追って、しまったという顔をしていた。
1点リードの9回表、岩崎がマウンドに上がる。ヒットと送りバントでランナーを2塁に置くものの、次のバッターを三振に打ち取って2アウト。さあ、これであと1人。今日は大丈夫やろ。そう思っていたら、逆転ツーランを食らってしまった。
こんなシーンを今シーズンは何度見たことか。今シーズンというより、ここ最近はこういう負け方ばかりしている。クローザー逆転されるなんて、1年にそう何度もないこと。それが続いているというのは異常事態というしかない。
1点、2点しか取れない打線にも当然問題がある。そのために投手陣が疲弊しているのだ。
ただ、大山が打てないとか、佐藤輝がいないとか、そういった個々の問題ではない。明らかに昨年に比べてつながりが悪くなっている。そして、大山不在の現在、近本が4番をはっているが、これが更に繋がりを悪くしているように思う。
打順を変えてもあまり効果は期待できそうにない。これだけ同じパターンで負けていると、おかしな負け癖が出来てしまう。ひょっとすると、もう負け癖がついているのかもしれない。古典的な手法だが、塩をまくとか、お祓いをしてもらうとか、決起集会をするとか、何か気分転換が必要だろう。