今岡だろうか、それとも平田さんだろうかと思っていたが、クライマックスシリーズに敗退してすぐに、藤川球児氏が新監督に就任した。球団としては既定路線だったのかもしれない。
岡田監督が就任した裏には、平田監督に決めていた球団側に、阪神阪急ホールディングスの角会長がストップをかけ、２年の期限付きで岡田監督を招聘したという。岡田監督の勇退は２年の期限があったからとコメントが出ているが、実際には阪神と阪急の経営陣の間で、表には出せない権力争いがあったのだろう。
藤川球児の着任は、ファンとしては嬉しい。その反面、金本監督のときのように、最初は喝采を浴びても、最後は途中解任されるのは見たくない。人事権を奪い返したのなら、もし藤川が解任されるような事態になったときは、オーナーと球団社長も退任してもらいたいものだ。監督は成績が悪ければ腹を切る覚悟でやっている訳で、その監督を選んだ側が責任を取らないのはおかしいと思う。
さて、就任会見を見たところ、藤川球児の目指す野球は岡田野球を踏襲しながらも、結果を重視する野球になるのかもしれない。岡田監督はグチをいいながらも温情的な起用をしたが、今後はかなりシビアな判断が下されるのだろうか。
