待ちに待った甲子園開幕。朝から強い雨が降ったりやんだり。試合前にはやんでいて、きれいな満月もでていたけど、真冬のような寒さが堪えた。厚着していったつもりだけど、それでも寒くて震えてたわ。球春到来の季節やのにね。
能見と澤村の投げ合い。
能見の立ち上がり、どうも変化球のコントロールが定まっていない様子だった。先頭の坂本を歩かせてしまうと、ボウカーの送りバントでいきなりスコアリングポジションにランナーを進められる。ここを後続を断って乗り切ると、回を追うごとにコントロールが定まって来た。
打線は澤村に力でねじ伏せられ凡打の山を築く。4回にようやく柴田がチーム初ヒットを打ち、鳥谷四球で1・2塁のチャンスを作るものの、新井、ブラゼルが連続三振に倒れる。
両投手とも4回まで被安打1、1四球とまったく互角の投手戦だった。
5回、先頭のマートンがセンター前ヒットで出塁すると、金本が1・2塁間を抜くヒットで無死1・2塁。小宮山が送りバントを決めて2・3塁。2死になってから平野のセンター前へタイムリーで先制。二走金本もホームを狙ったがこれは本塁タッチアウト。1点だけだがようやく奪い取った。
7回には再びマートンがヒットで出塁し、金本が1・2塁間を抜くヒット。5回のリプレイのようだったが、一走を大和に代えていたので無死1・3塁となる。ここでバッターは小宮山。スクイズあるでと思っていたところでいきなりバントの構え。しかしこれは偽装スクイズ。澤村に揺さぶりをかける。さすがにスクイズばっかりはせんか…えっ、やっぱりやるんや。次の球を見事に1塁側に転がし、大和ホームインで2点目。
ヤクルト戦の俊介のスクイズは必死に当てにいったのがたまたまキャッチャーゴロになったが、この日の小宮山のスクイズはボールをしっかりと捉えた会心のプッシュバントだった。
8回、読売2番手高木から先頭の柴田がヒット、鳥谷四球で無死1・2塁。新井、ブラゼルは凡退するが、大和のタイムリーでダメ押しの3点目。
セーブがつく場面だったが、9回も能見がそのままマウンドに立った。1死から坂本に四球を与え、ここで球児かと思ったが、そのまま続投。ボウカーからこの試合10個目の三振を奪うと、長野をサードファールフライに打ち取ってゲームセット。
球数125球、2安打2四球の見事な完封勝利。今年も巨人キラーは健在やね。
クリーンアップがまったく働いていないのは不満だが、その分6番マートン、7番金本が起点になり、小宮山の小技で勝ち取ることができた。若手がキャンプでやってきたことをしっかりと実戦で出せているのもええね。
さあ、次は天敵杉内との対戦。また投手戦になるやろね。ひょっとすると1塁城島、センター浅井があるかも。
広島マエケンがノーヒットノーラン達成。両リーグ通じて6年ぶりの快挙、おめでとう。
スポーツ紙にはその
6年前の試合を引き合いに出すのはやめて欲しい。