この日も初回に佐藤輝のソロで先制。いったんは逆転されたが、すぐさまビッグイニングを作って試合をひっくり返した。この勝利で広島を2位から同率3位に転落させ、読売が2位に浮上した。セ・リーグの勝敗表を見ると、勝率5割を超えているのは阪神だけ。マジック点灯の話も出て来た。
先制して、投手陣が相手打線を抑えている間に追加点を挙げて勝つ。これが最近の勝ち方だった。しかし、この試合は、先制はしたものの、中盤に逆転されて追いかける立場になった。それでもすぐに逆転した。それも打者一巡の猛攻でビッグイニングを作ってだ。この強さはいったい何なのだろう。
佐藤輝が23号ソロを打って、ホームラン数でトップを独走している。まだ量産体制に入ったとは言えないが、確実に打つペースは上がっている。そして、ホームランだけでなく、チャンスでのタイムリーも打って、この日も2打点。4試合連続の打点だ。これで打点は60になって打点でもトップに立った。打率は今のところ289。3割に乗せると三冠王もあり得る。入団時に期待していた通り、頼れる4番に育って来ていると思う。
森下はこの日1安打だったが、その1安打が8回の逆転タイムリーツーベースだった。森下もこの日2打点を稼ぎ、この瞬間では佐藤輝と打点は同数になった。その後、佐藤輝もタイムリーを打ったので、また1つ差をつけられた。
この2人には、この競争を100打点を超えても続けて貰いたい。
伊原は5回までは普段通りの好投だったが、6回2死から急にボール先行になって連続四球を出した。この時点ではリードは1点。クリーンアップ相手だったので、慎重になりすぎたのだろう。
その前にヒットのランナーを出していたので、これで満塁になり、桐敷と交代した。しかし、桐敷が坂倉に当ててしまって押し出し。続く秋山にタイムリーを打たれ、伊原の残したランナーを全部返してしまった。その後、再び満塁になるが、ここは踏ん張って切り抜けた。
たぶん、7回から桐敷で行くつもりだったのだろう。7回表の攻撃中に最終的な準備をすつもりが、急に呼ばれてしまったのが原因ではないだろうか。もしそうなら、ブルペンでも試合の展開を読みながら準備をして貰いたいものだ。
11連勝は神宮のヤクルト戦の2戦目から始まった。そして、次のカードは甲子園でのヤクルト戦。3カード連続3連勝の勢いで、最下位ヤクルトに引導を渡して貰いたい。