伊藤将と久里の投手戦。先に伊藤将がソロホームランを浴びて、同一カード３連勝は難しいかもと思っていたが、６回にエラー絡みで同点に追い付くと、８回には四球のオンパレードで一気に４点を奪って突き放した。伊藤将も１０勝目。この３連戦で、勝ち頭の３人の全員が１０勝に到達して、マジックを５に減らした。
シーズン終盤の大試合に弱かった阪神。矢野監督時代は火事場のくそ力を出して勝っていたが、今年はこれまで戦って来た方法そのままで、普通に勝てるようになった。逆に相手が意識し過ぎて、ミスで自滅してくれているように感じる。強いチームに育ったものだと思う。
伊藤将が８回１失点で１０勝目。この３連戦、村上、大竹、伊藤将の３人が、揃って１０勝に到達した。広島のエース級の投手３人に投げ勝ったというのは、大きな自信になったと思う。ポストシーズンの戦いでも、この経験は活きると思う。
打線は５回までノーヒットに抑えられたが、これは想定内だったと思う。試合の終盤で先発が疲れて来たときや、リリーフが出てから反撃する試合が、今年は目立つ。いいピッチャーを打てなくても仕方ない、終盤に攻略すればいいと割り切っているからだろう。
６回に中野の１・２塁を破りそうなゴロに、小園が追い付いたが１塁へ悪送球して中野は２塁へ。セカンドが菊池でなかったのがラッキーだった。すかさず森下がセンターへ弾き返して同点に追い付いた。
８回には近本が四球で出ると、中野の送りバントで２塁へ進む。森下が申告敬遠で１塁が埋まる。大山は倒れるものの、佐藤輝が四球を選んで満塁。そして、ここで代打糸原が２点タイムリーを放って勝ち越し。これで久里をノックアウトした。更に２番手大道から、坂本が四球を選んで再び満塁になると、恐怖の８番、木浪が２点タイムリーを放って、一気に突き放した。
この調子で読売戦で決まるのか、それともズムスタへ持ち越しなのか。アレの決まる日が待ち遠しい。
